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ネットワールド、オンプレミス環境のクラウド移行を支援する「CloudPath Services」を提供

 株式会社ネットワールドは5日、オンプレミス環境からクラウドへのリフト&シフトを加速する、新しい技術サービス「CloudPath Services(以下、CloudPath)」を提供開始した。

 CloudPathは、既存のオンプレミス環境の多様なデータ、アプリケーション、仮想マシン、ネットワーク、セキュリティなどを、Microsoft Azure(以下、Azure)やAmazon Web Services(以下、AWS)、またはオンプレミスとのハイブリッド環境への移行を支援するサービス。

 ネットワールドが、仮想マシン、ネットワーク、セキュリティなどの製品・ソリューションで、従来オンプレミス環境で提供してきた技術サービスの価値をクラウド環境でも提供する。

「CloudPath Services」の概要

 サービスは、ワークショップ形式のトレーニング、コンサルティング、移行・構築・アフターサポートなどのメニューで構成される。

 マイクロソフト、ネットアップ、Veeam、VMwareをはじめ、Citrix、Cohesity、Commvault、F5、Fortinet、HashiCorpなどの製品・サービスを対象として、20以上のメーカー製品・サービスをクラウド上で構築。現時点で80以上の構築メニューを用意する。また、各クラウドサービスが提供する機能との連携もカバーする。

 新しい環境を作り上げていくためのワークショップでは、ディスカッションを重ねながら、ネットワールドから方法論、アドバイスなどを提供する。

 オンプレミス環境のクラウド移行では、仮想マシン移行、バックアップリストア移行、ストレージデータ移行、ネットワーク移行、セキュリティ移行などを提供する。

 システム引き渡し後のアフターサポートでは、ネットワールドによる導入・移行などのサービス終了後、顧客環境を理解したエンジニアによるテクニカルQAサービスも提供し、運用安定化をサポートする。

 サービスの参考価格は、「Azure 移行計画サポートサービス Basic Design共同検証ワークショップ」が50万円から、「VMware Cloud on AWS構築サービス」が50万円から、「Horizon Cloud on Azure構築サービス」が50万円から、「Azure Virtual Desktop構築サービス」が65万円から、「Azure NetApp Files構築サービス」が100万円から。

 サービスでは、各製品の技術エキスパートが、Azure、AWSの特性を踏まえて、クラウドへのリフト&シフトに付随するさまざまな課題を解決し、効率的なインフラ構築を支援する。ネットワールドでは、現在、Azure、AWSの資格を持つ50人の技術者での支援体制を、年内中に100人規模に拡充するとしている。

 また、クラウド型デスクトップサービス(Azure Virtual Desktop)については、複数の顧客へ導入した知見を生かし、Citrix CloudやWindows 365への対応などをさらに拡充していくと説明。今後、クラウドへのリフト&シフトだけでなく、PaaS連携、コンテナ連携などのクラウドネイティブ、データ活用技術などにも領域を拡張し、CloudPathの売り上げを、有償サービス全体における比率で、2022年度中に15%に、3年後には30%に引き上げる計画としている。