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NECネッツエスアイ、AIを活用した映像系サービスの導入を容易にする「映像AIプラットフォーム」を開発

第一弾として「侵入監視サービス」を提供

 NECネッツエスアイ株式会社は26日、映像解析サービスに特化した「映像AIプラットフォーム」を開発し、その第一弾としてプラットフォームを活用した「侵入監視サービス」の提供を開始すると発表した。

 映像AIプラットフォームは、公共インフラや工場などが、AIを活用した映像利活用サービスを容易に導入できるようにするプラットフォーム。

 防犯カメラの普及に加え、映像解析を行う各種AIエンジンの登場に伴い、AIを用いた映像利活用が検討されているが、こうした映像利活用にあたっては、撮影するカメラの選定から実際に映像解析を行うアプリケーションの開発まで、一連のシステム構築が必要となり、運用開始までの時間や初期投資が課題となっていた。

 映像AIプラットフォームでは、映像解析結果や画像データの蓄積、リアルタイム処理やバッチ処理など、用途に応じた映像解析の映像系AI活用に必要とされる機能に特化したプラットフォームを構築。Slackやboxといった各種クラウドサービスや、既に顧客が保有しているサービスやシステムとの連携により、業務プロセスへの組み込みも容易に行える。

 また、従来は、車番検知や顔認証など、異なるAIから得られるデータをそれぞれ個別のシステムで解析をする必要があったが、プラットフォームを活用することで一元的なデータ処理を可能とする。

映像AIプラットフォーム

 サービスの第一弾としては、AIが監視カメラに関わる業務を自動化する、侵入監視サービスを提供。高度な人物検知AI(移動体検知と姿勢推定の組み合わせ)で誤検知を抑制するとともに、カメラの首振りやズームを自動で制御し、広範囲において死角を無くし、侵入者を追尾したショートムービーと共に通知を行うことで、監視業務の省力化を実現する。

 NECネッツエスアイでは今後、防災、作業員管理などさまざまなサービス開発を進めるとともに、映像系サービスの提供を手掛けるパートナー企業との共創を進め、新規マーケットの開拓に取り組んでいくと説明。今回のサービスを含む映像解析関連で、2024年度に売上30億円を目指すとしている。