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マイクロソフト、Windows Server 2012/SQL Server 2012のサポート終了に伴うシステム移行を支援

 日本マイクロソフト株式会社は16日、技術ブログを更新し、Windows Server 2012/SQL Server 2012のサポート終了に伴うサーバー移行支援オファーを紹介した。

 同社のサポートライフサイクルポリシーにより、Windows Server 2012は2023年10月10日に、SQL Server 2012は2022年7月12日に、サポート提供がそれぞれ終了することになっている。サポート提供が終了すると、有償サポートおよび定期的なセキュリティ更新プログラムの提供も終了するため、多くの場合は後継製品(Windows ServerではWindows Server 2019/Server 2022)へ環境を移行することになるだろう。

 ただし、準備スケジュールなどの理由で最新バージョンへのアップグレードが難しい企業などもあることから、日本マイクロソフトではそうした企業に向けて、既存環境への拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Update:ESU)を3年間、有償で提供する。さらに、アプリケーションやSQL Serverを、同社のクラウドサービスであるMicrosoft Azure上に移行する場合は、ESUを無償で利用できるとのこと。

 加えて、Azureハイブリッド特典(Azure Hybrid Benefit)と組み合わせれば、既存のWindows ServerやSQL Serverのオンプレミスライセンスを、追加料金なしで移行できるとしている。

 なお、無償ESUの提供対象はAzure Virtual Machineに限定されず、Azure VMware Solution(AVS)や、Azure Stack Hub、Azure Stack HCIといったの環境も対象になる。このため、既存オンプレミス環境からIPアドレスやMACアドレスを変更せず、VMware仮想マシンとしてAzure VMware Solutionへ移行する場合や、オンプレミスの仮想化基盤環境をAzure Stack HCIにリプレースし、オンプレミス環境で継続して利用する場合も、ESUの無償オファーの対象になるという。

 また、すでにサポートが終了しているWindows Server 2008、SQL Server 2008についてもESUが提供されており、それぞれ2022年7月9日、2023年1月14日に提供を終了するが、Microsoft Azure上でのみ、両製品に対するESUの提供を1年間延長するとのことだ。

 あわせて日本マイクロソフトでは、利用企業の移行を支援するため、8月16日より、Windows Server 2012、SQL Server 2012 サポート終了に関するポータルサイトを立ち上げるほか、「令和のサーバー移行キャンペーン」「アプリ & データベース クラウド移行キャンペーン」といったキャンペーンも展開する。