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IIJ、Microsoft Azureの導入計画支援から構築・移行・運用管理までをトータルで支援するソリューション

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は3日、Microsoft Azure(以下、Azure)環境の導入計画から、システムの設計、構築、移行、運用管理までをトータルに支援する「IIJクラウドインテグレーションソリューション for Microsoft Azure」を、新たなメニューに体系化し、提供を開始した。

 IIJでは、企業のマルチクラウド活用をサポートするサービスとして、自社クラウドサービス「IIJ GIO」の提供に加えて、AzureやAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platformのライセンス販売および閉域接続サービス、マルチクラウド運用を代行するサービスなどを提供している。

 IIJでは、Azureの導入、移行、運用まですべてをアウトソースしたいという顧客のニーズが高いことから、従来は個別対応していたシステムインテグレーションの内容をメニュー化し、Azure環境構築に必要な作業をフェーズごとに体系立て、「IIJクラウドインテグレーションソリューション for Microsoft Azure」として提供する。

「IIJクラウドインテグレーションソリューション for Microsoft Azure」の利用イメージ

 導入計画支援については、Azureの導入効果を最大化するために、顧客のシステム要件をヒアリングしながら、あるべきシステムの検討を行い、要件定義、設計、構築にあたっての導入計画策定を支援する。また、顧客の現在のIT環境を分析し、クラウド移行に必要となる課題の把握やコストの算出を行い、着実なクラウド移行計画立案を支援する「クラウド移行アセスメント」を提供する。

 インテグレーションでは、メリットを最大限に活用するため、セキュリティやパフォーマンス、コストの最適化を考慮した環境を構築するとともに、顧客拠点とAzure間を閉域網で接続する「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure ExpressRoute」と組み合わせて、ネットワークの設計・構築も行う。

 移行については、オンプレミスからAzure環境へシステムを移行する場合に乗じる、Azure独自の仕様に合わせた構成の変更や、移行ツールの選定といった対応事項について、顧客ヒアリングをもとに移行要件を整理し、移行プロジェクトを進める。また、移行後にリソースの使用状況やセキュリティをチェックし、設定の見直しを行う「アフターケアパック」もオプションで提供する。

 運用管理では、IIJの長年のクラウド運用の知見を生かして、顧客の運用負荷を軽減するソリューションを提供する、クラウドの運用管理の仕組みをテンプレート化し、自動監視、自動復旧、自動通知を実現する。より詳細な監視設定や運用管理を行いたい顧客には、システム監視や運用にかかる作業を自動化する「IIJ統合運用管理サービス(UOM)」と連携し、カスタマイズした詳細監視や手順書に基づいた障害対応の自動化サービスなどを提供する。また、サーバーの稼働状況を定期的にチェックし、パフォーマンスやコストを分析して今後の改善ポイントをレポートする「クラウド改善サポート」もオプションで提供する。

 基本的な内容をメニュー化したベーシックプランの参考価格(税別)は、導入計画支援が1プロジェクト30万円、インテグレーションが49万5000円(Webシステム一式構築:Webサーバー、データベースサーバー、ロードバランサー構築、および監視設定)、移行が98万円(5台までのサーバーイメージ移行を含む移行作業)、運用管理が36万円(既存Azure環境への監視設定追加:Webサーバー、データベースサーバー、ロードバランサーへの監視設定)。ベーシックプランの範囲を超える場合はエンタープライズプランでの提供となり、価格は個別見積もり。