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キヤノンMJ、メール誤送信対策サービス「GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウド」で“PPAP”対策の新機能を提供

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は2日、クラウド型メール情報漏えい対策サービス「GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウド」について、添付ファイルZIP暗号化(PPAP)問題の対策となる機能を追加した新バージョンを、8月22日から順次提供すると発表した。

 GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウドは、Microsoft 365とGoogle Workspaceを対象として、フィルタリングにより情報漏えいを防止する「MailFilter on Cloud」、添付ファイルのZIP暗号化や宛先のBcc変換などで誤送信を防止する「MailConvert on Cloud」、メールのバックアップや検索機能などでメール監査業務を容易にする「MailArchive on Cloud」の各機能を提供するサービス。

 キヤノンMJでは、手軽にできるメール誤送信対策として、添付ファイルのZIP暗号化(いわゆる“PPAP”)は日本国内で多くの企業・団体に採用され、GUARDIANWALLにおいても、長年にわたって自動ZIP暗号化機能を提供してきたと説明。しかし、一部の機能について、機能の不完全性や運用の手間、形骸化が改めて問題視され、セキュリティに厳密な企業・団体では、メールの添付ファイル受信拒否やオンラインストレージのURL無害化など、受信ポリシーの厳格化も進んでいるという。

 しかし、厳密な運用では円滑なコミュニケーションに支障をきたす場合があり、メールの添付ファイルは、メール本文とセットでの履歴確認やビジネスの経緯確認などいまだに利便性が高く、すぐに利用を停止できないことも事実だと説明。こうした課題への対応として、GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウドにおいて、MailConvert on Cloudに「添付ファイルダウンロードリンク化」の機能を追加した。

 添付ファイルダウンロードリンク化機能は、メール送信時に添付ファイルを自動的にサーバーへアップロードし、受信者がファイルをダウンロードできるURLをメール本文に自動挿入する。この機能により、添付ファイル送信後のパスワード通知やパスワード保管、ZIP暗号化ファイルのウイルスチェックのすり抜けといったPPAPの課題を解消する。

 万が一メールの誤送信が起きた場合でも、サーバーにアップロードされたファイルの公開設定を「非公開」に設定することで、情報漏えい被害の拡大を防ぐ。さらに、従来通り添付ファイル暗号化の機能も提供し、顧客の運用に合わせて、添付ファイル暗号化もしくはダウンロードリンク化を自由に選べるよう、機能を拡張する。