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日立ソリューションズ、セミナーやショールームなどを仮想空間上に構築する「6Connex」を販売開始

 株式会社日立ソリューションズは15日、米6Connexと日本初の販売代理店契約を締結し、臨場感のある会場を仮想空間上で構築できるクラウドサービス「6Connex Virtual Event Platform(以下、6Connex)」の販売を開始した。

 6Connexは、セミナーやショールーム、商品説明会、会社説明会、協創空間などの会場を仮想空間上に構築できるサービス。非対面が常態化し、イベントのオンライン化が進む中で、顧客体験価値の向上を支援する。

セミナー会場とワークショップを兼ね備えた協創空間のイメージ

 会場を短期間で仮想空間上に構築するためのテンプレートが用意されており、テンプレートの一部をアレンジすることや、独自にデザインしたイメージの利用も可能。一対一のビデオチャットやオープンチャット、プライベートチャットも提供し、主催者や商品担当者、参加者とのコミュニケーションを促進する。Google翻訳による100カ国語以上のリアルタイムテキスト翻訳にも対応する。

 また、仮想空間上の会場に設置した複数のブースや部屋に参加者を誘導する「ポイントラリー」も行えるため、参加者に楽しんでもらいながら、関連情報や目的外の情報を伝える場づくりが可能となる。

 企業に対しては、参加者の行動を解析・可視化したアクティビティレポートを提供。参加者がどこを訪問し、何の情報を得て、誰と会話をし、どのくらい滞在したのかなど、参加者が興味のある製品・分野を詳細に知ることができるため、企業はターゲットに合わせた効果的な営業活動が可能になる。

 参加者の行動と、参加登録時に回答したアンケートなどを組み合わせて、AIが似たような興味関心を持っている人同士をマッチングし、可視化する。参加者はいつでもその結果を見ることができ、チャットで交流できるため、参加者同士のネットワーキングが可能となる。

 システムは、外部システムとのAPI連携が可能なオープンプラットフォームとなっている。SalesforceやMarketoなどの営業支援サービスや、ZoomやMicrosoft Teamsなどのウェビナーツール、YouTubeなどのライブ動画配信サービス、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアなど、対応システムと組み合わせた柔軟なイベント企画にも対応する。

 サービスの価格はオープン(サブスクリプション年間契約)。

AIによる参加者マッチングのイメージ(上)、参加者の行動を分析したアクティビティレポートのイメージ(下)