ニュース

NECソリューションイノベータ、IoT技術でアミューズメント施設の安全管理を支援するソリューション

 NECソリューションイノベータ株式会社は14日、IoT技術で利用者の安全管理を支援するアミューズメント施設向けのサービス「NEC ヒューマンロケーション検知サービス」を、同日より提供開始すると発表した。

 「NEC ヒューマンロケーション検知サービス」は、アミューズメント施設の利用者が装着した無線タグの情報をクラウド上に収集し、利用者の位置を監視員などのスマートデバイスに状況を簡易表示することで、施設の利用状況を把握できるように支援するソリューション。

 無線タグを装着した利用者が入場ゲートを通過すると、入場ゲートに設置した受信機が無線タグの情報を受信し、入場をクラウド上に記録するほか、退場時は、利用者から返却された無線タグを読み取り、退場をクラウド上に記録する。こうした仕組みにより、入退場状況を一目で把握できるとともに、スムーズな入退場によるゲートの混雑回避を支援するという。

 また、無線タグが水中に沈んでいるなどの理由で、一定期間、無線タグの電波強度がしきい値を下回った場合、あるいは途絶があった場合に「異常」とみなし、監視員のスマートデバイスやコントロール室などにアラートを通知する機能を備えた。これにより、利用者に異常が発生した際に、迅速な初動対応や施設の改善検討など、利用者の安全に向けた取り組みを支援できるとのこと。さらに、無線タグの電波を受信した受信機の位置を、迷子の捜索に役立てることも可能だ。

 なおサービスでは、NECソリューションイノベータが保有するIoT技術のノウハウを生かした無線タグと受信機をシステム化しており、専用のネットワーク設計は不要。このため、利用エリアを容易に変更できるという。また位置情報は、無線タグの電波強度により検知する仕組みを採用し、利用エリアに受信機を設置するだけの簡便さで、屋内/屋外に関係なく利用できるとしている。