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Microsoftが7月の月例パッチ公開、「PrintNightmare」を含む悪用確認済みの脆弱性を修正

 日本マイクロソフト株式会社は14日、7月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Internet Explorer 11(IE11)、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Exchange Server、Power BI Report Server、Dynamics 365 関連のソフトウェア、.NET 関連のソフトウェア、Visual Studio 関連のソフトウェア、Microsoft Malware Protection Engine。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 10/8.1、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2012)、IE11、Exchange Server、Dynamics 365 関連のソフトウェア、Microsoft Malware Protection Engine。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで116件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが12件。

 修正する脆弱性のうち、「Windowsカーネルの特権の昇格の脆弱性(CVE-2021-31979)」「Windowsカーネルの特権の昇格の脆弱性(CVE-2021-33771)」「スクリプトエンジンのメモリ破損の脆弱性(CVE-2021-34448)」の3件については、既に悪用が確認されているという。

 また、マイクロソフトが7月7日に定例外の修正パッチとして公開した「Windows印刷スプーラーのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2021-34527)」についても、今回の累積更新プログラムにも含まれている。この脆弱性は、「PrintNightmare」という名称で一般に情報が公開されており、既に実証コードや悪用も確認されていることから、マイクロソフトではユーザーに対して早急に修正パッチを適用するよう推奨している。