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NRIセキュア、セキュリティリスクを可視化し対策を支援する「ファストセキュリティアセスメント」

既存サービスを活用し、短期間、低コスト、低負荷を実現

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は8日、企業の情報セキュリティに関するリスクを可視化するとともに、対策状況を評価するサービス「ファストセキュリティアセスメント」を提供開始すると発表した。セキュリティ対策実行支援プラットフォーム「Secure SketCH」を活用することで、短期間、低コスト、低負荷を実現しているという。

 NRIセキュアでは、これまでに、セキュリティコンサルタントが平均4~5カ月をかけ、企業の情報システム環境にあわせて用意した評価項目を用いて評価するとともに、対策の実行を支援するコンサルティングサービス「セキュリティ対策状況可視化サービス」や、企業のセキュリティ担当者がWeb上で約75の設問に回答することで、自社におけるセキュリティ対策状況を定量的に可視化し、必要な対策の把握と推進に役立てられるSecure SketCHなどを提供してきた。

 両サービスとも広く利用されているというが、その一方で、「第三者から評価を受けたいが、セキュリティ対策状況可視化サービスは予算・スケジュール面で要件に合わない」、あるいは「Secure SketCHの利用とあわせて、専門家にも時折相談に乗ってほしい」といった要望があったという。

 そこで今回、両サービスの特長をあわせ持ち、自社のセキュリティ対策状況の第三者による評価を、企業の情報セキュリティ担当者に大きな負荷をかけることなく、短期間・低コストで提供する「ファストセキュリティアセスメント」を提供し、こうしたニーズに応えるとした。

 新サービスは、次の9つのステップで実施される。

ファストセキュリティアセスメントの流れ

 主な流れとして、企業の情報セキュリティ担当者がSecure SketCHでアカウントを登録し設問に回答すると、NRIセキュアのコンサルタントが、選択された回答基準が実態に即しているかどうかをヒアリングして確認する。その後、Secure SketCHが自動で推奨する対策案にもとづいて、優先度や具体的な進め方をコンサルタントが提案し、各社にとって最適な対策方針を、利用企業とともに決定していくとのこと。

 また、決定した方針をSecure SketCHに登録し、今後の状況確認に活用するほか、Secure SketCHによる評価結果とは別に、第三者による評価の結果としてコンサルタントが最終報告書を作成する。

 提供期間は、アカウント登録から最終報告書の提供まで、約2カ月間を想定。価格は、Secure SketCHのプレミアムプラン利用料金を含め、350万円となる。また、情報セキュリティに関する国内外の各種ガイドラインを集約した評価項目を用いることで、導入企業の作業負荷を抑えた上で、セキュリティリスクやその対策状況を適切に可視化・評価できるとアピールしている。