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東芝デジタルソリューションズとウイングアーク、現場作業の改善をBIダッシュボードで支援するソリューション

「現場作業見える化パッケージ」が「MotionBoard」と連携

 東芝デジタルソリューションズ株式会社とウイングアーク1st株式会社は2日、東芝デジタルソリューションズのものづくりIoTソリューション「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」と、ウイングアーク1stのBIダッシュボード「MotionBoard」を連携させた作業分析支援テンプレートを開発したと発表した。同テンプレートは、「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」の新サービスとして、東芝デジタルソリューションズが提供開始する。

 「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」は、作業員が携帯・装着するリストバンド型生体センサー、ビーコン、スマートフォンなどのデバイス類から、作業エリアの位置や、手作業や移動などの動作、作業員同士の発話など、人の動きや状態の情報を収集・蓄積・見える化することにより、データの活用や分析を促進するソリューション。

 一方の「MotionBoard」は、製造現場のさまざまなデータを価値ある情報に変えて、直感的な操作性でリアルタイムに状況を把握でき、IoT活用にも対応可能なダッシュボードである。

 今回は、「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」を「MotionBoard」と連携させ、作業分析を支援する画面テンプレートを提供する。現場の改善活動にあわせたカスタマイズにも対応し、「MotionBoard」の豊富な画面部品を利用して画面を構成することで、作業員の位置・動作・発話などのさまざまな情報を多面的に分析できるので、分析に要する工数が大幅に削減されるとしている。

 また画面上には最新のデータが常時表示されるのみならず、アラート通知やレポート出力機能を活用すると、非効率作業や改善個所の把握を迅速に行える点も特徴。これにより、作業改善に向けた作業負荷の調整などマネジメントを支援するとした。さらに、「MotionBoard」のクラウド版を活用すれば、海外を含めた複数の作業現場のデータを容易に収集でき、複数現場の比較や分析が行える。

作業分析画面の例

 この連携機能は、オンプレミス版、クラウド版ともに「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」のオプションサービスとして提供され、「MotionBoard」の画面テンプレートとライセンスがバンドルされる。最小構成では作業員5名から利用できるが、複数の製造現場や建築現場、物流倉庫、大型商業施設など大規模なエリアへの導入にも対応可能だ。

 なお両社では、2000年11月の資本・業務提携の発表以降、以前から取り組んでいるデジタルソリューションビジネスでの連携に加え、ファクトリー領域や人材ソリューション領域において、新サービスの創出に向けた活動を進めてきたとのことで、今回発表されたのは、その戦略提携から生まれたソリューションの第1弾となる。