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NTTデータ四国とインターコム、金融機関向け・一般企業向けの双方に対応した統合型EDIソリューション

ISDNを併用しながらの移行にも対応

 株式会社NTTデータ四国と株式会社インターコムは、NTTデータ四国のPC向けバンキングソフトウェア「EBNext2DX for Server」と、インターコムのEDIソフトウェア「Biware EDI Station 2」を連携させ、統合型EDIソリューションとして7月1日より提供開始すると発表した。

 2024年1月のISDN(INSネット ディジタル通信モード)の廃止に伴い、企業はISDNから代替手段への移行を迫られており、特に金融機関では、セキュリティの観点から、その代替手段として「VALUX」または「AnserDATAPORT」を採用するケースが増えているという。一方で、一般的な企業間取引ではインターネットEDIを採用するケースが多く、取引先ごとに採用している代替手段が異なるため、企業はそれぞれに対応したEDIを用意する必要が生じているとのこと。

 今回両社が提供するのは、こうした課題解決を図るための、金融EDIと商流EDIを統合したソリューション。さまざまなEDI通信を統合して利用できるほか、ISDN通信にも対応しているため、このソリューションの導入企業は、既存の取引方法を併用しながら代替手段への移行を進められるとしている。

 具体的には、VALUX、AnserDATAPORT、ISDNの3つの通信方式を取引先ごとに選択でき、複数銀行とのEB(エレクトロニックバンキング)サービスに対応できるEBNext2DX for Serverの機能を活用。一方、業務システムとの連携やデータ変換が可能なBiware EDI Station 2の活用によって、取引データを柔軟に取り扱えるようにするとともに、インターネットやISDN、電話回線を使用したさまざまなEDIへの対応を実現した。

 これらの特徴により、ISDN廃止後の取引継続はもちろん、代替手段とISDNの並行運用によるスムーズな移行、EDIの一元化による管理コスト削減など、多くのメリットを提供できるとアピールしている。