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KPMGコンサルティング、ビジネスプロセスアウトソーシングの高度化に向けた改革支援サービスを提供

 KPMGコンサルティング株式会社は15日、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のQCD(Quality:品質・Cost:価格・Delivery:サービス)をより一層高めるためのデジタル技術を最大活用した、BPO改革支援サービスの提供を開始した。

 KPMGコンサルティングでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をはじめとする市場の不確実性増大に伴い、企業はさらなるコスト削減や一層のコアコンピンタンスへの集中を模索していることなどを背景に、さまざまな業務領域でBPOが加速していると説明。同時に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の適用領域が拡大し、BPOのあり方も変化しているという。

 こうしたBPOのあるべき姿として、KPMGコンサルティングでは、DXを融合させた戦略的デジタルBPO(DX-BPO)を提言している。業務プロセスのDXとBPOをハイブリッドに組み合わせて「DX-BPO」化することで、従来型の労働集約的BPOと比較して、QCDすべての面でメリットを享受でき、企業の競争力を一層高められるとしている。

DX-BPOで実現が期待できる効果

 BPO改革支援サービスでは、DX-BPOの実現に必要なアウトソーシング戦略の策定からベンダーの選定、ならびに移行や運用・改善に係るフレームワークを有しており、一連の活動を統合的に支援する。

 サービス内容のうち、「新たなBPO戦略と計画策定」では、企業戦略・事業戦略目標に鑑みた内製・外製の基本方針を策定し、概要レベルのBPO候補や概算ビジネスケースを立案する。また、移行後のガバナンス設計やリスクアセスメントを行い、BPOベンダー選定・移行・運用における、組織設立および既存人員戦略・移行戦略を含めたロードマップを策定する。

 「詳細設計とBPOベンダー選定・契約」では、業務の詳細を可視化し、DXを最大活用したBPO後のあるべき姿を作成する。さらに、DXを最大活用したあるべき姿を描いた上で、KPMGコンサルティングの知見に基づき、それぞれのDXを委託側/受託側のどちらが実現し、資産として保有すべきかを導出する。これらと並行して、BPO目的(KPI)の設定や、ベンダー運用パフォーマンス管理フレームワークを設計し、移行計画およびRFPの作成を支援する。

 また、ベンダー評価に必要な評価シートの作成とビジネスケースとの整合を確認しながら、ベンダー選定およびベンダー契約・SLA(Service Level Agreement)の定義と合意といった、一連のタスクとマイルストーン管理を支援する。

 「業務移行と移行後の運用定着・改善」では、業務移行PMO(Project Management Office)として、移行に必要な業務習熟評価・課題解決・インフラ環境構築・本番切り替え(Day0・Day1・Day2)の一式をサポートする。移行後については、運用定着に向けた移行後サポートやKPIモニタリング、パフォーマンス管理フレームワークの実行など、プロアクティブな課題解決を通じて、クライアントとBPOベンダーの相互関係強化を支援する。