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吉積情報、添付ファイル内の個人情報検知が可能なセキュアメールサービス

 吉積情報株式会社は22日、Google Workspaceのアドオンサービス「Cmosy(クモシィ)」において、OCR・上長承認機能付きメールサービス「セキュアメール便」を提供開始したと発表した。

 Cmosyは、吉積情報とTBSテレビが共同開発したファイル共有サービス。Google Workspaceにアドオンして利用することを前提としており、セキュリティポリシー(社外共有の禁止)を保持した状態で、ファイルを安全に社外と送受信するための機能を提供する。

 今回提供するセキュアメール便は、メールからの情報漏えい対策に特化したメール送信機能。添付ファイルに対する個人情報チェックと、上長などの承認者によるメール内容チェックを経て、メールを送信できるようにする。具体的には、添付した全ファイルに対してOCR解析が自動実行され、ファイル内に含まれる個人情報などを自動でチェックする機能が提供される。もし個人情報等が含まれている場合は、メール送信者にアラートを送ることが可能だ。なお、この個人情報チェックでは、住所、電話番号、クレジットカード番号、IPアドレス、MACアドレスなどを検出できるという。

 次に、OCRによる解析結果を含めたメールの送信内容が上長などの承認者に送られ、そこで承認されて初めて、メールが送信される仕組み。内容に問題がある場合はメールの差し戻しが可能で、差し戻された場合でも、メール送信者は差し戻しコメントを確認し、メール内容を修正して再送信できるとのこと。

 またセキュアメール便では、添付ファイルは自動的にシステム側にアップロードされ、ダウンロード用のリンクがメール受信者へ送られる仕組みを備えており、安全なファイルの受け渡しを行えるとしている。メール送信者は、リンク先のファイルをいつでも削除可能だ。

 対応するファイルの種類は、画像、PDF、ドキュメント。

 なお吉積情報では、セキュアメール便とGmailの併用を想定しており、添付ファイルのないメールはGmailでの、また添付ファイルのあるメールはセキュアメール便での送信をそれぞれ推奨している。