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KDDIとモンゴルMobiCom、5Gアクセス設備オープン化に伴う相互接続実証を開始

 KDDI株式会社、株式会社KDDI総合研究所、モンゴルMobiCom Corporation LLC(以下、モビコム)は5日、日本とモンゴルの2国間で、KDDIとモビコムの通信装置を相互接続する実証実験を開始すると発表した。5Gアクセス設備において、さまざまなメーカーの機器を自由に組み合わせたオープン化の可能性を検証することが目的という。

 従来の通信ネットワークは、特定のメーカーがハードウェア、ソフトウェアともに開発した通信専用の製品を用いて構築されてきたが、今後の5Gネットワーク構築では、ローカル5Gとの接続など、通信事業者や企業による多様なニーズに柔軟かつ素早く対応する必要があるため、複数のメーカーの製品を組み合わせたオープン化設備の開発が進められている。

 KDDIとKDDI総合研究所も、5Gエリア拡大の加速とネットワーク構築コストの抑制を目的とし、RAN設備、アクセス設備、コア設備のそれぞれでオープン化に取り組んでおり、Telecom Infra Project(TIP) Community Labでは、アクセス設備の中で、基地局や固定系通信などのさまざまなサービスを収容する役割を持つDisaggregated Cell Site Gateway(DCSG)装置のオープン化検証を進めてきたとのこと。

 今回は、オープン化したDCSG装置において、VPN機能などの基礎的な検証が完了したため、他事業者であるモビコムが所有するバックホール設備やコア設備との相互接続を行う実証実験を開始する。

 この実証実験では、これまでKDDIにおいて、TIPコミュニティ内で設計した設備のみで行っていた検証を、他事業者と協力しTIPコミュニティ以外の装置と相互接続して、DCSG装置の実用性を確認。オープン化した通信設備の商用導入に向け、課題抽出を行うとしている。

 なお3社では、TIP Community Labでの活動を通じて明らかになった課題や解決手法をTIPのコミュニティと共有し、テレコム分野のイノベーションを加速していくとコメント。また、オープン化する通信設備の実用性向上や、コミュニティを超えたオープン化エコシステムと市場の拡大に貢献するとアピールしている。