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日商エレ、デジタル・フロントオフィス「Moxtra」とACSiONのeKYCサービス「proost」との連携ソリューションを提供
犯収法に対応した本人認証を含む非対面取引を支援
2021年3月3日 15:19
日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は3日、犯罪収益移転防止法(以下、犯収法)に対応した本人認証を含む非対面取引を実現するため、セブン銀行のグループ会社である株式会社ACSiONのeKYCサービス「proost」と、日商エレが取り扱うデジタル・フロントオフィス「Moxtra」の連携ソリューションを提供開始すると発表した。
今回提供するソリューションは、フロントでのコミュニケーションから約定取引、アフターフォローまでを実現する「Moxtra」と、アクシオンのeKYCソリューションの「proost」を連携させることにより、安全で利便性が高く、きめ細やかな非対面取引体験を実現するもの。
「proost」では、採用されているサービス間で共通の認証情報が利用できるため、ユーザーは「proost」に一度登録すれば、「proost」を利用している別のサービスでの登録作業を省略できるようにようになる。また、認証時には不正検知モデルを介しており、「Moxtra」上で安全に取引や契約を行えるようになるとした。
また「proost」利用社側では、登録ユーザーが新住所などの属性変更をした際、当該情報の提供を平等に受けられ、常に最新の顧客情報をほかの利用者と共有できるメリットを享受できる。
このため、例えば「proost」と連携した「Moxtra」を用いることで、金融商品の新規提案時に、それぞれの顧客のニーズに合った最適な商品の案内、口座開設の意向確認を非対面で行えるようになるという。
さらに、その後の口座開設時には、申込書類や身分証のコピーを郵送、または店舗へ訪問することなく、同じプラットフォーム上ですべての手続きを完了でき、従来は数週間かかっていた口座開設を数日に短縮可能。口座開設後は金融商品取引へシームレスに移行し、そのまま同一プラットフォーム上で金融商品についての相談、約定取引、ローン審査などを行え、エンドトゥエンドの継続したコミュニケーションが実現できる。
日商エレは、「proost」と連携した「Moxtra」の提供を通じ、証券、銀行、保険、クレジットカード業などの金融機関、ならびに犯収法対応が必要な事業者のビジネスプロセスをデジタル上で完結させるための支援をしていくとのことだ。
一方の「proost」では、今後、はセブン銀行のATM(新型ATM)上からも本人認証が可能になる予定としている。