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管理に必要な指標を可視化して運用業務を支援――、インテックが「クラウド運用支援サービス」を提供

 株式会社インテックは18日、クラウド環境の管理に必要な指標を可視化し、企業のシステム運用管理業務を支援する「クラウド運用支援サービス」を提供開始したと発表した。まずはAmazon Web Services(AWS)を対象にサービスを開始し、順次、ほかのクラウドサービスやオンプレミス環境の監視にも対応していく予定。

 「クラウド運用支援サービス」は、クラウドで利用しているミドルウェアやビジネスアプリケーション管理に必要な指標(メトリクス)を可視化し、利用企業のシステム監視・管理・業務改善を支援するサービス。AIを活用した異常検知・障害予測機能によって、障害発生前の予防保全を図るという。

 提供する監視ツールのダッシュボードにより、利用中のクラウドの状況を随時確認可能。ダッシュボードでは、アプリケーション、ホスト、コンテナ、サービスから収集したメトリクスを可視化して表示できる。また異常を検知した場合は、利用企業の担当者へメール通知を行えるとした。

 さらに、1カ月分の各種メトリクスやアラート情報を基に、システムの稼働状況や問題点を報告するとともに、それらを分析した改善提案も実施する。

 このほかオプションとして、ログ監視、アプリケーション性能監視(APM)、セキュリティ監視、Web監視の各機能を用意した。

 ログ監視オプションでは、ダッシュボードでログデータを可視化することが可能で、監視対象のアプリケーション、ホスト、コンテナ、サービスから収集したログを調査/分析し、トラブルシューティングやデータ調査のために利用できる。

 アプリケーション性能監視オプションでは、アプリケーションやシステムの応答時間や、アプリケーションを構成するさまざまな要素のパフォーマンスを可視化可能。アプリケーションのどこに問題が発生しているかを特定し、遅いクエリ、バグ、非効率なコードなどアプリケーションの問題分析に活用できるとした。

 セキュリティ監視オプションは、監視対象のクラウド環境に対する脅威をリアルタイムで検出するもの。詳細な可観測性データ(メトリクス、トレース、ログなど)を用いて、セキュリティ調査の促進を支援する。

 またWeb監視オプションでは、エンドポイントからWebアプリケーションに接続した際のパフォーマンスと可用性に関するアラートを表示できるため、複数の場所からすべてのレイヤ(HTTP、SSL、TCP、DNS)を検証し、問題の根本原因を迅速に把握可能になるとしている。

 監視対象サーバー1台あたりの利用料金は、リソース監視や異常検知などに対応するベーシックプランが月額5000円、さらに月次レポートや運用改善提案なども提供するスタンダードプランが月額1万円。両プランとも、初期費用5万円が別途必要となる。各オプションは個別見積もり。