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日立ソリューションズ、パーソナライズ時代に対応したクラウド型マーケティングサービス「PointInfinity」を提供

 株式会社日立ソリューションズは18日、ポイント管理ソリューションとして提供してきた「PointInfinity」を拡張し、クラウド型のデジタルマーケティングソリューションとしてリニューアルすると発表した。新たなPointInfinityは、4月1日より提供開始する。価格はオープン。

 コロナ禍において小売業の実店舗への来店数が減少する中、自社サイトやECサイトでの顧客データ活用の必要性が高まっているほか、SNSの普及などによりデジタルマーケティングの手法が多様化し、顧客に合わせて情報発信をする「パーソナライズ」の重要性が高まっているという。一方で、改正個人情報保護法の成立やITP2 2.3アップデートに伴うトラッキング規制により、「囲い込み顧客」のデータがより重要になっているとのこと。

 日立ソリューションズでは、従来、PointInfinityをポイント管理システムとして提供してきたが、今回、こうした状況を受け、パーソナライズを重視したマーケティングソリューションとしてリニューアルした。

デジタルマーケティングソリューション「PointInfinity」の構成

 新たなPointInfinityは、会員・ポイント管理やクーポン管理、メール・アンケート配信、データの簡易分析などの機能を備えるとともに、顧客の購買履歴などのデータをAIで分析し、会員のランクや年代、住所、趣味嗜好(しこう)、関心事などのセグメントに分け、嗜好に合った商品やサービスをレコメンドすることができる。

 また、ポイント残高や履歴を確認する会員向けのポータル画面では、デジタル会員証や、会員ごとに通知したいキャンペーンやイベントなどのコンテンツを表示する機能、SNSへの投稿機能などを利用できるほか、SNSアカウントを利用したソーシャルログインにも対応する。

 一方で管理者向けには、ポータル画面上のコンテンツ管理、レコメンドした結果からの売り上げや顧客の反応などを可視化できるダッシュボードを提供する。

 こうした機能により、企業は、顧客ひとりひとりにパーソナライズされたデジタルマーケティングを簡単に始められるほか、顧客との最適なコミュニケーション、情報提供の実施などにより、エンゲージメントの向上も実現できるとのこと。

 なお、従来のPointInfinityで培ってきたポイント管理システムによる、安定的かつ効率的なポイントサービスの提供も可能とのことだ。