NEC、インドのチェンナイとアンダマン・ニコバル諸島を結ぶ光海底ケーブルの建設を完了

　日本電気株式会社（以下、NEC）は18日、NEC Corporation Indiaを通じて2018年7月に供給契約を締結した、インドのチェンナイとアンダマン・ニコバル諸島を結ぶ大容量光海底ケーブルの建設を完了し、インド国営通信キャリアのBharat Sanchar Nigam（以下、BSNL）に引き渡したと発表した。

　建設した光海底ケーブルシステムは、チェンナイとアンダマン・ニコバル諸島のポートブレアほか7地点を結び、総延長距離は約2300km、毎秒100Gbpsの光波長多重伝送方式を採用している。

光海底ケーブルのルート図

　ケーブルの敷設により、アンダマン・ニコバル諸島の通信環境は飛躍的に向上するとともに、電子政府や電子商取引の推進、教育の電子化など、インド政府によるデジタル・インディア政策にも貢献するとしている。

　NECは、のべ30万kmを超える敷設実績があり、陸上に設置する光伝送端局装置・光海底中継器・光海底ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、光海底ケーブルシステムの据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、すべてをシステムインテグレーターとして提供していると説明。また、日本で唯一、深海8000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能な、NEC子会社の株式会社OCCが今回の海底ケーブルの製造を担当しているという。