企業のリカーリングビジネス運営をワンストップで支援――、KDDIが2つのサービスを提供

　KDDI株式会社は3日、顧客管理サービスの「AXLGEAR（アクセルギア）」、請求管理サービスの「KDDI請求管理サポート」を組み合わせ、リカーリング（継続課金）ビジネスの運営に必要な、顧客管理や請求管理などのビジネスシステムサポート基盤（以下、BSS基盤）をワンストップで提供すると発表した。

　昨今では、商品やサービスを継続的に提供することで、販売後も収益を上げるリカーリングビジネスがさまざまな事業分野で拡大している。しかしその一方で、継続的にサービス提供を行うには、従来の売り切り型ビジネスとは異なり、顧客との契約や請求などの管理のために新たなシステム投資が必要になるなど、多くの障壁も存在しているという。

　そこでKDDIでは、自社において数千万の顧客の契約・請求を管理しているリカーリングビジネスのノウハウを活用し、2つのサービスを組み合わせて、企業のリカーリングビジネスの運営に必要なBSS基盤をワンストップで提供することにした。

　サービスのうち1つ目の「AXLGEAR」は、KDDIと資本業務提携を行っているAXLBIT（アクセルビット）株式会社の製品で、サービス管理、契約管理、料金計算といった部分を担う。一方の「KDDI請求管理サポート」は、請求業務や問い合わせ対応など、請求に関するバックヤード業務全体を担当する。

　この2つを組み合わせることにより、利用企業は、リカーリングビジネスの立ち上げまでのリードタイムを短縮できるとのこと。また、必要なシステムへの初期投資やシステム構築にかかる人的リソースを大幅に削減可能なほか、両サービスのさまざまなサービスメニューを活用することで、ビジネスの拡大や収益化に直結するサービスの改善・改良を、低コストかつ迅速に行えるとしている。