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TIS、プロジェクト管理に特化した業務プロセス自動化ソリューションを提供

 TIS株式会社は26日、PM(プロジェクト管理)業務におけるデータ集約、蓄積、可視化、レポーティング資料作成などの主な作業を自動化し、マネジメント工数の大幅削減と品質向上を可能にする「プロジェクト管理自動化サービス」を提供開始すると発表した。TISのPMO(Project Management Office)専門部隊が提供する「PMO支援サービス」のひとつとして提供される。

 「プロジェクト管理自動化サービス」は、社内外の開発で培ってきたプロジェクト管理のノウハウを用いて、顧客や現場ごとの特色、要望に対応できるように開発したPM業務プロセスの自動化ソリューション「RoboPMO」と、その導入から定着までを支援するPMOコンサルティングを組み合わせて提供するサービス。

 軸となる自動化ソリューション「RoboPMO」は、PM業務に代表される進捗管理や品質管理などのプロジェクトデータの集計や報告書を、タイムリーかつ確実に作成することが可能。さらにBIツールと連携してプロジェクト状況をビジュアル化し、分析することで、リスクの早期発見や組織のプロジェクトマネジメントの標準化、品質指標の策定などができる。

 さらに、TISが開発業務で利用している進捗や品質に関する入出力フォーマットを標準装備しつつ、顧客の環境やプロジェクト状況に合わせて入力フォーマットやプロジェクトデータをカスタマイズして活用することも可能。現場の負荷や導入障壁を抑えた導入を実現する。

 加えて、プロジェクトの進捗や品質の情報をデータベースに自動で蓄積する仕組みを備えているので、プロジェクトデータを負荷なく取得可能。計画段階や開発中に、正確なプロジェクトデータを過去の類似案件と照らし合わせ、リスク検知や予防策の立案に役立てられるとした。

 なお、自動化ソリューションは現場に負荷なく利用され、定着されて初めて効果が発揮されることから、「RoboPMO」の導入に向け、TISのPMO専任部隊が顧客の現場の特色や環境、要望を確認後、PM業務の標準化・プロセス改善・プロジェクトデータ活用など、さまざまな課題解決に向けた最適な提案を行い、「RoboPMO」の実行環境を構築する。また導入後も、運用サポートとして、問い合わせや改善作業など、現場定着に向けた支援を実施するとのこと。

 このほか、状況に応じてTISの既存の「PMO支援サービス」と組み合わせることで、さらに効率性、効果を高めることも可能としている。

 今後は、蓄積したプロジェクトデータの分析機能やAIなどの活用により、これまでPMやリーダーが判断していたようなリスク検知や優先度付け、類似事例やベストプラクティスの提示などができる新機能もリリースしていく予定。

 なお、TISで本サービスを複数プロジェクトで導入した結果、「PMO専任者の人数を4割削減」「テスト工程期間中の進捗・不具合集計/報告書作成にかかる約450時間分を『RoboPMO』に代替」「案件特性に応じた品質指標の策定」「報告の標準化による品質向上」など、さまざまな成果が上がったという。それ以外にも、現場の実行支援を行うPMO部隊の86%のメンバーがリモートワークで対応できるようになるなど、PM業務を効率化しているとのことだ。