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NEC、多様な用紙に対応可能なA3対応カラーページプリンタ「Color MultiWriter 3C750/3C730」

印刷速度は最大12%高速化

 日本電気株式会社(以下、NEC)は20日、A3対応のカラーページプリンタ「MultiWriterシリーズ」の最上位モデルとして「Color MultiWriter 3C750/3C730」を販売開始すると発表した。12月8日の出荷開始を予定している。

 Color MultiWriter 3C750/3C730は、約150万ページの印刷が可能な高耐久性や、最大4640枚の大容量給紙に対応する、同社ページプリンタの最上位モデル。Color MultiWriter 3C750では、ホチキス留めや中とじ製本などを自動化するフィニッシャの追加にも対応する。

Color MultiWriter 3C750
Color MultiWriter 3C730

 印刷速度は、Color MultiWriter 3C750がカラー・モノクロとも55ページ/分、Color MultiWriter 3C730がカラー・モノクロとも45ページ/分で、従来機よりも最大12%高速化されたという。また両製品とも、スリープ状態からの復帰時間を従来機の約15秒から約6秒に短縮した。

 さらに、印刷ニーズの多様化に対応するための強化も行われた。従来より、店頭ポスターなどに用いられる長尺用紙への印刷をサポートしていたが、今回は新たに、POPボードやカードで用いられる厚さ(坪量)300g/㎡の超厚紙や、チラシなどで利用される厚さ52g/㎡の薄紙など、さらに多様な用紙への印刷を可能にしている。

 加えて、チルト機能付の5型タッチパネルを採用し、印刷ジョブの選択実行や取り消し、本人認証時のパスワード入力などをタッチパネルで行えるため、利便性が向上するとのこと。このほか、無線LANを含む最大3系統のLANの同時接続と、認証サーバーを別途用意せずに、プリンタ本体でICカードによるユーザー認証が可能な「サーバレス認証印刷」にも対応している。

 価格(税別)は、Color MultiWriter 3C750が53万6000円から、Color MultiWriter 3C730が42万4000円から。

 NECでは両製品を、医療機関での健康診断結果レポートや、病院給食用の食札の印刷、流通業でのPOPや値札の作成、学校の試験用紙や副教材の出力、自治体での各種通知書類の作成など、日常的に大量・高速印刷を行う業務を対象に訴求する考え。今後3年間に合計5000台の販売を目指す。