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閉域モバイル網によるセキュアなNTP配信を実現、セイコーソリューションズが新サービスを提供へ
2020年11月6日 06:00
セイコーソリューションズ株式会社は、閉域モバイル網を活用したNTP配信サービス「セイコークローズドモバイルNTP」を、2021年1月11日より提供開始すると発表した。
ITシステムの時刻同期は、一般的に、インターネットを経由してパブリックNTPサーバーに接続するか、NTPアプライアンスサーバーにアクセスすることにより行われている。しかし、インターネットを介する場合はセキュリティ上の懸念がある一方、NTPアプライアンスを利用する場合は、固定回線やGPSアンテナの敷設などが必要なため、利用開始までに時間がかかるほか、初期費用も高くなる場合があるとのこと。
今回発表された「セイコークローズドモバイルNTP」は、閉域モバイル網を活用した定額制のNTP配信サービスで、こうした課題を解決するためにサービス化された。利用企業の拠点に設置するNTPサーバーと閉域モバイルの使用料を含む定額制サービスとなっており、NTPサーバーがセイコーの時刻配信センターから、閉域モバイル網を介してNTP情報を受信し、利用企業の機器がこれに同期するといった仕組みにより、高精度な時刻同期環境を提供できるという。
固定回線設置工事やGPSアンテナ敷設が不要なだけでなく、セキュリティ面でも、NTPサーバーからセイコーの時刻配信センターまでの通信はインターネットを経由しないため、安心して利用可能。必要な機材はすべてレンタルで提供され、モバイルアクセスができる環境であれば、おおむね10営業日で時刻同期環境の整備を行えるとした。
また、NTPアプライアンスの提供から得られた知見をもとに開発した独自ソフトウェア技術により、遅延変動が発生するモバイル網を経由した場合にも、±50msec以内の時刻精度を確保しているとのこと。