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動画のオンデマンド配信を手軽に実施可能――、「IIJ Media Sphereサービス」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、VOD(Video On Demand)配信に必要なシステムや機能をクラウドサービスで提供する「IIJ Media Sphereサービス」を、11月10日より提供開始すると発表した。

 IIJ Media Sphereサービスは、動画配信プラットフォームとCDN機能をあわせて提供するサービス。利用企業は、動画ファイルをIIJの配信システムへアップロードするだけで、システム側で配信フォーマットへのデータ変換(トランスコード)から、動画プレーヤーのHTMLタグ生成、エンドユーザーへの配信までを一括で行えるという。

 こうした機能をまとめて提供するため、配信システムやサーバー機器などを自社で用意する必要なく、サービスを契約するだけでVOD配信を始められる点がメリット。また、配信コンテンツ数や視聴ボリュームが大きく変動した場合でも、サービス側でその変化に対応できるので、利用企業側でシステムを追加契約する必要もないとした。

 利用にあたっては、動画ファイルをサービスの管理画面からアップロードし、トランスコード完了後に発行されるHTMLタグを配信用Webページに埋め込むだけで、動画プレーヤーが生成され、映像を視聴できる状態になる。

 視聴者は、Webページの動画プレーヤーをクリックすれば動画を視聴可能。PCやスマートフォンなど、さまざまな視聴デバイスのWebブラウザに対応しており、視聴者のデバイスや通信環境を考慮した複数ビットレートでの配信もサポートした。

 このほか管理者向け機能として、アカウント管理や権限設定の管理、視聴ログ解析などを行える運用管理画面を提供。管理画面から登録した情報は、API経由で会員管理データベース、決済代行システムなどの外部システムと連携できる。

 プランとしては、利用する動画ストレージ容量や配信データ量などに応じ、小規模配信用の「ベーシック」、中・大規模配信用の「プレミアム」の2つを用意する。

 価格(税別)は、ベーシックが初期費用8万円、月額基本費用10万円。プレミアムが初期費用15万円、月額基本費用30万円。いずれも、VOD配信したい期間だけの短期契約(最短1カ月)が可能なため、手軽に導入できるとのことだ。