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京都橘大学とNEC、新設の情報工学科と新棟を起点に情報教育研究を推進する連携協定を締結

 京都橘大学は2日、日本電気株式会社(以下、NEC)と教育研究連携協定を締結したと発表した。連携では、2021年3月竣工予定の本学の「新管理・教室棟(仮称)」および2021年4月開設の工学部情報工学科を起点として、「施設・設備」「教育」「研究」の各面で段階的に広範な取り組みを行っていくとしている。

 連携により、新管理・教室棟(仮称)内に、NEC協力のコモンズ「サイバーメディアラボ(仮称)」を設置する。学生の利便性向上や、AI・ITへの興味・関心の喚起および教育研究への活用を視野に入れ、施設案内ロボットや食堂など各施設の混雑状況提示システム、近未来型空中操作システムなどの機器を導入していく予定としている。

 情報工学科が開設される2021年4月からは、京都橘大学とNECが連携して、社会で活用される先端的情報技術などを紹介する講義や、NECから提示する課題に学生が取り組み、プレゼンテーションを行う課題解決プロジェクトなどの取り組みを実施していく。情報工学科の専門ゼミでは、さらに深くNECと連携し、高度な研究などに取り組んでいく予定。これらの取り組みは、NECの協力でコモンズ(施設棟の共用空間)に設置する機器なども題材として取り上げながら行う。

 さらに2022年度からは、各種連携を発展させた研究連携を行う。たとえば、顔認証など各種認証技術や学生の履修情報、行動履歴を情報技術で結合・分析し、シームレスな学習支援サービスおよびAIによる学習行動などの提案にかかる実証実験を行い、アフターコロナの新標準となる学習基盤構想の提案を目指す。また、継続的な連携の上、全学的AI・IT教育カリキュラムの整備や、授業におけるより積極的な情報技術の活用、大学が立地する地域を巻き込んだAI・IT教育研究の展開などを検討していくとしている。