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変革の年を迎えたコーナーストーン、「誰もが世界を変えられる」を新ビジョンに顧客を支援

 コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社(以下、コーナーストーン)は6日、事業戦略説明会を開催した。その中で、同社 代表取締役社長のジョナサン・エプスタイン氏は、同社の新たなビジョンが「誰もが世界を変えられる特別な存在になれる」ことだと述べた。

 エプスタイン氏は、「2020年はCornerstone OnDemandにとって大きな変革の年だった」と語る。その背景としては、4月にタレントエクスペリエンスソリューションを提供するSabaを買収したことや、6月に経営陣を刷新したことがある。その後、9月には新たなビジョンの発表に至っており、同社を取り巻く環境は大きく変わっている。

 その上、今年は新型コロナウイルスへの対応が求められたことから、「未来はわれわれが想定していたものとは異なるが、すでに未来がやって来ている」とエプスタイン氏は語る。その未来とは、社会的孤立や経済不安、偽情報、改革疲れといった負の一面も見られる一方で、リモートワークやバーチャル化が進むなど、クラウドサービスを提供するコーナーストーンにとって追い風となっている部分もある。

 エプスタイン氏は、在宅勤務が推奨されている現在においては「働く場所として家庭があり、家庭の中に働き方がある」と述べ、働き方と家庭のバランスが求められていることを強調。また、会社や同僚とのつながり方も変化し、生産性を維持する方法も変わってきていることから、「働き方の未来は、現在の緊急課題となっている」としている。

コーナーストーンの新ビジョン
コーナーストーンにとって2020年は変革の年となった
コーナーストーン 代表取締役社長のジョナサン・エプスタイン氏

 さらに、コーナーストーン セールスディレクターの佐藤新太郎氏は、ビジネス環境が変化する中で、コミュニケーションの方法やマネジメント手法も変化に適応する必要があり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現には優秀な人材を確保することも重要だと述べる。

 「こうした課題に対応できるのがコーナーストーンの人財開発ソリューションだ」と佐藤氏は語る。同社では、ラーニング、コンテンツ、パフォーマンス、リクルーティングという4つの分野でソリューションをそろえており、「社員が自らどう成長したいのか、どのようにキャリアを開発していきたいか、AIが必要なスキルを提案するようにもなっている」とアピールする。

コーナーストーン セールスディレクター 佐藤新太郎氏
コーナーストーンの人財開発ソリューション

 佐藤氏が強調するのは、同社のソリューションが社員にとって使いやすいインターフェイスとなっており、ユーザーエクスペリエンスも社員が利用することを想定して設計されていることだ。

 「従来の人財開発ソリューションは、主に人財管理が中心で、人事担当者やマネージャーが使うものだった。一方、コーナーストーンが提供するのは、社員全員が成長し、高いパフォーマンスを発揮してもらうためのソリューション。そのため、社員の目線で作られた、社員のためのソリューションとなっている。コーナーストーンが選ばれる理由はそこにある」と佐藤氏はアピールする。

 国内では、すでに日立製作所やライオンといった企業がコーナーストーンを導入しているほか、2020年6月には新たにみずほフィナンシャルグループが5万8000ユーザーという規模で自律的なキャリア開発の仕組みとしてコーナーストーンのソリューションを導入した。また、9月には都道府県の自治体が、Eラーニングシステムのプラットフォームとして同社のソリューションを利用開始したという。

コーナーストーンが選ばれる理由
日本国内での導入実績

 今後の日本法人の方針について、コーナーストーン 執行役員 ストラテジー&マーケテイング担当の石崎健一郎氏は、「グローバル最先端の人財育成ソリューションで、日本のお客さまのビジネス課題を解決していく」と語る。そのために、「Sabaとの統合によって得た両社の知見で幅広いノウハウを提供するほか、新規導入検討から本格稼働までをエンドツーエンドで支援する。カスタマーファーストの精神で、増加しつつある新規顧客や既存の顧客をパートナーと共にサポートしていきたい」と述べた。

コーナーストーン 執行役員 ストラテジー&マーケテイング担当 石崎健一郎氏
今後の方針