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Microsoftが7月の月例パッチ公開、Windows DNS Serverに関する危険度の高い脆弱性を修正

 日本マイクロソフト株式会社は15日、7月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Microsoft Edge(EdgeHTMLベースおよびChromiumベース)、Internet Explorer(IE)、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Lync ServerおよびSkype for Business、.NET関連のソフトウェア、Visual Studio関連のソフトウェア、Azure DevOps Server、Team Foundation Server。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 10/8.1、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2012)、Microsoft Edge、IE、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Lync ServerおよびSkype for Business、.NET関連のソフトウェア、Visual Studio関連のソフトウェア。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで123件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが18件。

 修正する脆弱性のうち、「Windows DNS Serverに関する脆弱性(CVE-2020-1350)」については、マルウェアを介して脆弱なコンピューター間でワームが拡散する可能性があるとして、特に早急に対処が必要だとしている。影響を受けるOSはすべてのWindows Server。現時点では、この脆弱性の悪用は確認されていないという。

 また、6月の月例アップデートでは、適用後にプリンターで印刷不能になる問題が確認されていたが、この修正も今月のアップデートに含まれている。