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竹中工務店、建設現場をIoT化するプラットフォーム「TSUNAGATE」を開発

 株式会社竹中工務店は9日、建設現場をIoT化するプラットフォーム「TSUNAGATE(ツナゲート)」を開発したと発表した。

 TSUNAGATEは、電力線通信(PLC)によりインターネット接続を可能にする仮設分電盤「TSUNAGATE BOX」を介して、建設現場に無線LAN環境を構築することで、さまざまなICTツールをクラウド管理システムにつなげて一括管理できるプラットフォーム。

「TSUNAGATE」システム構成図

 TSUNAGATEを適用することで、ネットワークカメラやデジタルサイネージなどのICTツールのために個別に通信用配線を用意する必要がなくなる。TSUNAGATE BOXにはIoT端末を搭載しており、照明、デジタルサイネージ、センサーなどを制御する機能をインストールできる。

 さらに、IoT端末が、TSUNAGATE BOXを集中管理する専用クラウドシステム「TSUNAGATE CLOUD」につながることで、建設現場内のすべての仮設分電盤にインストールした機能をPCやモバイル端末から一括監視・制御できる。

 TSUNAGATEの活用事例としては、カメラを天井に設置して仮設電灯に繋ぐだけで、周囲360度の映像を取得してTSUNAGATE CLOUDに保存するシステム「TSUNAGATE VIEW」を、建設現場内に複数設置することで、視点と日時を変更して現場内を見渡すことができる「バーチャル現場巡回」が実現できると説明。これにより、従来のネットワークカメラと比較して、約20%のコスト削減につながると試算しているという。