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クラウディアン、ハイブリッドクラウド対応の統合管理ツール「HyperIQ」

 クラウディアン株式会社は3日、自社製品向けの統合管理ツール「HyperIQ」を発表した。

 HyperIQは、オンプレミス環境を含めたハイブリッドクラウド環境全体で、自社のオブジェクトストレージ「Cloudian HyperStore」関連インフラをプロアクティブかつ効率的に管理・監視できるツール。ヘルスチェックに加えてインテリジェントストレージとユーザー分析の両機能を備えており、ハードウェア障害を予測してメンテナンスの必要性を評価するとともに、パフォーマンスへの影響を回避するためのアラート出す「予測メンテナンス」に対応する。

 さらに、ユーザーのアクティビティを監視し、アップロード/ダウンロード、APIの使用、S3トランザクション、リクエストサイズ、HTTP応答コードなどの使用パターンに関する洞察を提供。セキュリティとコンプライアンスポリシーを適用できるとした。

 加えて、トレンドや障害を特定して、サポートケースの作成、修理の開始、または最適な運用を確保するための修正措置の実施などにより、障害への早期対処を可能にしているとのこと。

 これらの機能により、ユーザーは平均修復時間が短縮され、可用性の向上、新規導入の迅速化を行えるようになるため、運用コストの削減と、ワークロードのデマンドへの容易な適応を実現するという。

 また、リアルタイムのインタラクティブなダッシュボードと履歴データを利用し、データセンター、ノード、サービスなどの項目ごとにリソース利用率をスライスして表示する機能を搭載。完全な観測性を実現するとのことだ。

 なおダッシュボードは、事前に構成されたものに加えて、100を超える使用可能なデータパネルから独自のものを柔軟に構築でき、より詳細なレベルでユーザーやストレージ、データを掘り下げられる。

 HyperIQでは、2つのバージョンが提供される。1つ目の「HyperIQ Basic」では、あらかじめ設定されたダッシュボードが利用でき、クラウディアンユーザーには無料で提供される。一方、高度なアナリティクス機能を備える「HyperIQ Enterprise」を利用する場合は、1GBあたり月額0.025セントのライセンスが必要。国内の価格は販売代理店より提示されるとしている。