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リコー、自宅から会社のデータに安全にアクセスして印刷も行える環境を月額定額制で提供

 株式会社リコーは20日、在宅勤務に取り組む中小企業を支援するために、自宅から会社のデータに安全にアクセスし、印刷も行えるVPN環境を簡単・手軽に構築できる月額定額制パッケージ商品「RICOH SP 3700 在宅プリントパッケージ」を5月22日に発売すると発表した。

 リコーでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策をきっかけに、テレワークへの対応が拡大する一方、現実には受発注書や見積書、請求書の処理など大量の紙を印刷する業務のために出社せざるを得ないケースが多く存在すると説明。こうした状況に対して、クラウド管理型無線LANルーターとモノクロレーザープリンターをパッケージ化することで、紙の印刷が必須の業務の場合でも、会社と同じセキュアなネットワーク環境で在宅勤務を行えるようにする製品として、RICOH SP 3700 在宅プリントパッケージを提供する。

 製品では、あらかじめネットワーク設定を施したクラウド管理型ネットワークセキュリティソリューション「Cisco Meraki Z3」や、A4モノクロレーザープリンター「RICOH SP 3700」、機器の導入・運用に関するサポートやトナーカートリッジまでをパッケージ化して提供する。

 会社側の「Cisco Meraki」と、ユーザー宅に設置するクラウド管理型テレワーカーゲートウェイ「Cisco Meraki Z3」を接続するだけで、簡単にセキュアなネットワーク環境を構築できる。オフィス側に「RICOH IM C6000/C5500/C4500/C3500/C3000/C2500 Cloud Connect Package」「Meraki スマートサービス」「リモートネットワークサービス」を導入すれば、パッケージを導入するだけで会社と同じ環境でプリントすることができる。

 初期費用は不要、月額6500円(税別)の定額制で、法人契約のプリンターとして使えるため、自宅で使用する場合にも個人負担や個人精算の心配なく使用できる。サポートはコールセンターで一元的に対応。出力機器のリモート管理サービス「@Remote」にも対応し、トナーの残量を検知して交換用のトナーを自動で自宅に配送する。

 リコーは、今後も在宅勤務を含むリモートワーク環境の構築や運用を支援するデジタルサービスの提供を強化し、会社のオフィスと自宅や外出先、現場をつなぎ、デジタルトランスフォーメーションを加速させることで、顧客の業務効率化や生産性向上に貢献するとしている。