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アライドテレシス、PoEの中継が可能なGbE対応レイヤ3スイッチ2製品を発表

 アライドテレシス株式会社は、PoEパススルー対応のレイヤ3スイッチ「AT-x320-11GPT」「AT-GS980EM/11PT」を5月20日より出荷開始すると発表した。

 「AT-x320-11GPT」「AT-GS980EM/11PT」は、PoEで受電した電力を自身で使いつつ、配下のPoEデバイスにも給電できるPoEパススルーに対応したレイヤ3スイッチ。末端のPoEデバイス側では電源ケーブルを使わなくともEthernetケーブル経由で電源供給を受けられるので、AC電源が用意できない場所のような、従来では機器の設置が難しかった場所への導入が可能になるほか、停電時におけるバックアップ電源の効率的な運用など、さまざまなシーンで活用できるという。

 具体的には、ポートあたり最大30WのPoE+給電が可能な1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×8ポートを搭載するほか、PoE受電が可能なPDポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)を1ポート搭載。ACアダプタ駆動の場合はスイッチ全体で最大62W、PoE++スイッチからの90W PoE++受電の場合は最大46.2WのPoE給電を行える。インターフェイスはこのほか、SFPスロット×2も搭載する。

 また、両製品ともファンレス筐体を採用するほか、アライドテレシスの独自OS「AlliedWare+」を搭載しており、さまざまなスイッチング/ルーティング機能を利用できるとのこと。

 新製品のうちアドバンストモデルの「AT-x320-11GPT」では、ファンレスによる静粛性と、広い温度範囲対応、多彩なソフトウェア機能により、ネットワーク集約が求められる学校や病院のディストリビューションスイッチ用途に最適な性能を備えているとした。価格は19万8000円(税別)から。

AT-x320-11GPT

 一方、エントリーモデルの「AT-GS980EM/11PT」は、「AT-x320-11GPT」と同じ給電能力を搭載しながら、ネットワークエッジ向けに機能を絞ることで、高いコストパフォーマンスを実現した。用途としては、PoE+給電を生かした無線LANアクセスポイントの集約スイッチとして利用できるほか、エッジでのルーティングを最小限のコストで実現するエッジ・スイッチソリューションも実現可能とのことだ。価格は14万5000円(税別)から。

AT-GS980EM/11PT