ニュース

日本IBM、企業のデジタル変革を支援する「IBM Garage」をリモート環境でも提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は12日、企業のデジタル変革を支援する統合サービス「IBM Garage」について、ワークショップの実施からプロトタイプの作成や検証、ソリューション開発までをリモートで行えるよう拡充し、提供を開始した。

 IBM Garageは、企業がデジタル変革を実現するために必要な要素であるコンセプト、方法、ツールなどをIBM独自のメソドロジーとして整備し、技術、ノウハウ、人材、検証スペース、ソフトウェア、ハードウェアを包括的に提供するサービス。デジタル変革実現の土台となるカルチャーの醸成や、ビジョン/アイデアの創出、ビジョンやアイデアを形にするプロトタイプの構築、AIやアナリティクスといった最先端テクノロジーの適用に向けた実証などを行うことができる。

 日本IBMでは、新型コロナウイルスにより企業がニューノーマルにおける経営を検討する中、リモート環境でもデジタル変革を推進できるよう、IBM Garageの内容を拡充したと説明。ツールとして、クラウド型のホワイトボードツール、ミーティングツール、チャットツールなどを活用するとともに、作業におけるルーティーンを明確化したり、タスクの可視化を行うことで、リモート環境でも効果的かつ効率的に取り組むことができるとしている。

 たとえば、ワークショップはオンライン会議形式で行うが、従来提供してきたエンタープライズ・デザイン・シンキングのスキルや知見を生かしながら、豊富な経験を持つファシリティターが全体の流れをリードし、リモート環境でもアイデアを創出できるよう支援する。また、プロトタイプの作成や検証、ソリューション開発においても、リモート調査手法やリモート向けのペアプログラミングツールを活用し、スムーズに作業を進められるようにする。

 また、リモート環境で実施できるようになったことにより、海外や遠隔地の人材でも参加しやすくなり多様性が増すとともに、効率的な時間活用や移動コストの削減といった効果も期待できるとしている。