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富士通、クラウド型健康管理支援システム「LifeMark HealthAssist」を提供開始

 富士通株式会社は21日、クラウド型の健康管理支援システム「FUJITSU ヘルスケアソリューション LifeMark HealthAssist(以下、LifeMark HealthAssist)」の提供を開始した。

 LifeMark HealthAssistは、従業員の健康情報の一元管理やデータ集計・出力作業の効率化を実現するクラウド型健康管理支援システム。富士通が、1990年代から健康情報管理システムを社内向けに活用し、大企業向けに製品提供を行ってきた実績や、医療健康情報のクラウド製品提供で培ったノウハウをもとに、健康経営を支える産業保健スタッフの業務を効率化するシステムとして提供する。

 個々の従業員の健康診断結果やストレスチェックなどの健康データと、深夜業や化学薬品を取り扱う業務に携わる特定業務従事状況などの就業情報に関する人事データとを連携させることで、従業員一人ひとりの健康情報の一元管理を実現する。どの事業所からでも同一データにアクセスでき、従業員の健康状態の経年推移や受診状況を把握できる。

 また、経済産業省への健康経営優良法人の申請には、定期健康診断やストレスチェックの受診率、生活習慣病の治療状況、過重労働に対する保健指導の対応時間数など、多くのデータを収集する必要があったが、サービスを用いることで、申請に必要なデータ集計や出力作業が容易になり、産業保健スタッフの事務作業を効率化する。

 LifeMark HealthAssistの価格(税別)は、従業員2000人規模の場合で、初期費用が150万円から、月額費用が10万円から(従量課金)。2025年度末までに150企業・団体への提供を目標とする。

 富士通では、2020年度中に蓄積されたデータを分析し、従業員の健康状態の推移や予測をデジタルな数字で把握可能な健康経営を支援するサービスを、LifeMark HealthAssistのオプションとして拡充。従業員の健康支援に関わるサービス提供事業者や健康経営をコンサルティングする事業者との共創ビジネスを推進していくとしている。