ニュース

日立ソリューションズ、AIでバーコードを瞬時に読み取る「Scandit」を「フィールド業務情報共有システム」のオプションとして提供

 株式会社日立ソリューションズは3日、スイスのScanditとAI技術で複数のバーコードやQRコードを瞬時に高精度で読み取り、AR(拡張現実)技術で業務システムの情報とリアル空間を組み合わせることができるソフトウェア開発キット(SDK)、「Scandit」の国内初のライセンス契約を締結したと発表した。日立ソリューションズが提供する「フィールド業務情報共有システム」にScanditを組み込んだオプションとして、3月3日から販売を開始する。価格はオープン。

 Scanditは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスとそのカメラを活用し、AI技術により暗い場所や離れた場所でも複数のバーコードやQRコードを瞬時に読み取れる機能を提供。汚れていたり、破れていたりしていても高い認識率で読み取れる。

 さらに、AR技術で業務システムの情報とリアル空間を組み合わせることができるSDKを提供。世界中の小売や物流、製造、医療などのさまざまな分野で、1000社以上の企業で活用されているという。

 日立ソリューションズでは、スマートフォンやタブレット端末、スマートグラスを活用し、現場とオフィスの情報を共有することで、業務効率の向上を支援するフィールド業務情報共有システムに、Scanditをオプションとして提供。これにより、バーコードで読み取った情報を基にデータベースの検索情報と連携してARで表示したり、電子サインができるアプリケーションを提供し、現場作業のさらなる生産性向上に貢献するとしている。

物流業でAR表示や電子サインを活用した例