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キヤノンMJ、よりスムーズな搬送に対応した自治体向けカード追記プリンタ「CX-M1720」

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は15日、キヤノンファインテックニスカ株式会社製のカード追記プリンタの新製品として、通知カードやマイナンバーカードなどへの券面印字が可能な「CX-M1720」を、3月より販売開始すると発表した。価格はオープン。

 社会保障・税・災害対策に関わる番号制度(マイナンバー制度)の導入に伴って、2015年10月以降に住民票を持つすべての人を対象に「通知カード」が配布されたほか、2016年1月以降には、希望者に「マイナンバーカード」が交付されている。

 各市町村や特別区では、引っ越しや氏名変更といったカード記載事項に変更の届け出があった場合、変更内容をカードに記載する必要があるが、「マイナンバーカード」の普及がさらに進むと裏書き業務の負荷増加も予想され、住民サービス向上の面からも、迅速かつ正確な追記・裏書き処理が求められているとのこと。

 キヤノンではこうしたニーズに応えるため、カード追記専用プリンタ「CX-M1700」を販売してきたが、今回はユーザーからの要望を反映し、カード通紙安定性の向上などの改善・改良を実施した新モデル「CX-M1720」を提供する。

CX-M1720

 同製品では、材質の異なる通知カード(紙)、マイナンバーカード(プラスチック)に加え、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カード(住基カード)のサインパネル領域への券面印字が可能。インクジェット印刷方式を採用しているため、昇華型方式のように使用済みインクリボンに個人情報が残ってしまうといった問題がなく、個人情報の漏えいを防止できるという。

 また搬送部分の機構が強化され、カード搬送力が向上したほか、「通知カードホルダー」を標準装備することにより、正常に切り取られていない通知カードでも正確に印字しやすくなったとした。

 さらに、住民記録システムから直接出力することで、データの二重管理を防ぎ、二重入力によるミスの防止を実現できる点も特長。オプションの専用ソフトウェア「ImageCreate SE 券面追記専用版 V2」を利用すれば、デザインフォームに文字を直接入力した出力にも対応する。

 このほか、本体に「ジョブキャンセルボタン」を備え、データを誤送信しても、同ボタンを推すことで簡単にキャンセルを行えるとのことだ。

 なお、インターフェイスはUSB 2.0とネットワークインターフェイス(1000BASE-T)を標準で備えている。