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キヤノンMJ、マイナンバー対応の自治体向けカード追記プリンター「CX-M1700」

 キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、キヤノンファインテック株式会社製のカード追記プリンターの新製品として、通知カードや個人番号カードなどへの券面印字が可能な「CX-M1700」を9月下旬に発売する。市場想定価格は45万円(税別)。

CX-M1700

 マイナンバー制度の導入により、2015年10月以降に住民票を有するすべての個人に「通知カード」が配布され、2016年1月以降に希望者に「個人番号カード」が交付される。各市町村特別区では、引っ越しや氏名変更といったカード記載事項の変更の届け出があった場合に、変更内容をカードに記載する必要がある。

 「CX-M1700」は、各市町村特別区の裏書きをはじめとする追記業務の課題に対応するべく開発された、カード追記専用プリンター。通知カードと個人番号カードに加え、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カード(住基カード)のサインパネル領域への印字に対応する。

 紙(通知カード)やプラスチック(個人番号カード)といった素材の異なるメディアにも、特別なアタッチメントを使用することなく印字が可能。インクジェット方式を採用しているため、熱転写方式のように使用済みインクリボンによる個人情報の漏えいを防止し、廃棄コストを削減。シールの段差や皮脂による汚れの影響を受けにくい安定したプリントが可能。解像度1200dpiで、追記部の狭いカードにも極小文字や画数の多い文字などをシャープに出力できる。

 本体サイズは134×296×250mmとコンパクトで、自治体窓口のカウンターなど省スペースが求められる場所にも設置が可能。本体重量は約5kg。インターフェイスはUSB 2.0、イーサネット(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)。対応OSはWindows 8.1/8/7、Windows Server 2012/2008 R2。

三柳 英樹