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ウイングアーク1st、OCRの目視チェックを軽減する機能を搭載した文書データ活用ソリューション「SPA Ver.10.2.3」

 ウイングアーク1st株式会社は23日、OCRと文書管理がオールインワンになった文書データ活用ソリューションSPAの最新バージョン「SPA Ver.10.2.3」を発売した。

 新バージョンでは、OCRで必要となる目視による確認作業を減らすための「データコンペア」機能を追加。複数の異なるOCRエンジンで同じOCRフィールドの読み取りを行い、複数の読み取り結果が一致した場合は読み取った文字データが正しいものであると認識し、一致した文字データを「確認済」として、信頼性が確保されたデータとして取り込むことが可能となった。また、文書内の読み取った場所のイメージ画像とOCRで取り込んだデータは一覧で表示でき、目視で行う確認・修正作業を効率化できる。

 文書の自動識別については、レイアウトの異なる文書を一括スキャンしても、PDFファイルの内容を識別して文書定義を自動仕分けする機能を搭載。これにより、スキャニング時の運用が軽減されるとともに、レイアウトの異なる関連性のある文書をセットとして認識してデータ化できる。

 OCRエンジンについては、株式会社Cogent LabsのAI OCRエンジン「Tegaki」を、SPAの標準機能として年間30万画像を上限とした利用権を標準提供する。標準提供を越える場合は別途従量課金による有償提供として利用できる。

 製品間の連携機能としては、集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum」のユーザー認証を使ってSPAにログインできるようになった。また、SPAのユーザー認証を使ってBIダッシュボード「MotionBoard」にログインできるようになった。

 SPAの価格(税別)は、パッケージ版が379万5000円から。クラウドサービスとして提供する「SPA Cloud」は月額5万円(10ユーザー)から。