ニュース

AI技術でBotによるアクセスを排除、日立ソリューションズが「PerimeterX Bot Defender」を販売

 株式会社日立ソリューションズは11日、Botによるアクセスを未然に防止するクラウドサービス「PerimeterX(ペリメーターエックス) Bot Defender」に関して、米PerimeterXと国内初の販売代理店契約を締結したと発表した。12月12日から提供開始する。

 ECサイトなどではBotによる商品の買い占めなどを防ぐため、アクセス元が人間であることを証明させる手段として、文字入力や画像選択を強制するCAPTCHAの活用が広がっている。しかし、これを導入するとサイトの利便性が下がることから、利用者が離れていってしまう、といった課題があった。

 今回、日立ソリューションズが提供する「PerimeterX Bot Defender」は、AIがアクセス者の操作方法や利用端末、ネットワークの情報などを分析し、アクセス元が人間かBotかを判別するサービスで、Botからのアクセスと疑われる場合にのみCAPTCHAを表示し、人間によるアクセスかどうかを判定する。

 これにより、顧客にCAPTCHAの負担をかけることなく、ECサイトでの買い占めやアカウントの乗っ取りなど、高度に進化したBotからの巧妙かつ悪質な攻撃を防御可能にしており、米国のECサイトでは99%以上のBotアクセスを遮断できた実績があるという。また、表示したCAPTCHAが解かれたかどうかという結果はAIにフィードバックされ、自動学習することで継続的に識別精度を高められるとした。

 加えて、Botかどうかを判定するための情報収集や判定処理は、画面表示と非同期で行われるため、Webサイトのレスポンスへの影響はほとんどなく、利用者に不満を与える心配はないとしている。

 なお日立ソリューションズは、ポイント管理やCRMなどのマーケティング支援ソリューション、アプリケーションパフォーマンス管理ソリューションなどでも実績があり、こうしたノウハウを生かして、ユーザー企業の事業をトータルに支援するとのことだ。