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SAPジャパン、スタートアップ向けプログラム「SAP.iO Foundry Tokyo」2020年度上期の募集を開始

 SAPジャパン株式会社は14日、スタートアップ向けのアクセラレーションプログラム「SAP.iO Foundry Tokyo」の2020年度上期コホートプログラムで支援するスタートアップの募集を開始した。募集締め切りは2020年1月20日。

 SAP.iO Foundry Tokyoは、SAPがグローバルで展開するスタートアップ向けプログラム「SAP.iO」のプログラムの1つで、SAP社外の優れたスタートアップを支援するもの。SAP.iO Foundry Tokyoでは、世界の他都市と同様、1年に2回のコホートプログラムを運営する。

 コホートプログラムでは、メンターによる共同営業の推進、SAPテクノロジーや産業界のデータとの連携、事業戦略の構築の支援が提供される。メンターはSAP社内外のメンバーで構成され、外部メンターには起業家やベンチャーキャピタリスト、大企業のオープンイノベーション実践者などが含まれる。また、機械学習やIoTなどの先端技術を活用した先進的な開発環境などのテクノロジーやデータへのアクセスが提供されるほか、SAPが持つ顧客への共同アプローチの機会が用意される。

 さらに、スタートアップ向けにさまざまなテーマに基づくワークショップを実施する。このワークショップでは、SAPがこれまで培ってきた大企業向けのビジネスのノウハウをはじめ、事業戦略立案、営業、マーケティングなどの幅広い分野の知見を、SAP本社およびSAPジャパンの両者で提供する。

 2019年度の初回コホートプログラムは2月に募集開始し、応募した合計53社のスタートアップより5社を選考し、7月から10月までスタートアップ支援プログラムを実施した。その結果、スタートアップ数社のビジネスアプリケーションは、SAPのソリューションとの連携が実現し、具体的な実証実験もスタートしているという。

 2020年度上期のコホートプログラムでは、支援プログラムを2020年3月~6月に実施し、2020年6月17日にDemo day(最終成果発表会)を予定する。

 今回展開するプログラムで対象となるスタートアップは、「インダストリー4.0」をテーマに募集する。インダストリー4.0を、あらゆる業界業種の業務プロセスを可視化し、最適化を実現する概念と捉え、研究開発、調達、生産、ロジスティックス、販売、マーケティング、経理、財務・経理、人材管理などの業務領域を対象とするエンタープライズ/B2B向けスタートアップを支援する。

 また、すでに自社で開発済みの大企業を対象にした製品やサービスを持っていること、SAP.iOが主催するワークショップやメンタリングに継続して参加できること、などが条件となる。プログラムへの参加にあたっては、期間中のSAPのテクノロジー利用料は不要で、SAPジャパンからエクイティを要求することもない。

【記事訂正 2019/11/18】
プログラムへの参加にあたって利用できる内容について、SAPジャパンからのリリース内容に一部誤りがあったため、内容を訂正しました。