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エクイニクス、豪シドニーに8拠点目のデータセンター「SY5」を新規開設

 米Equinix(以下、エクイニクス)は12日、オーストラリアのシドニーに8拠点目となるInternational Business Exchange(IBX)データセンター「SY5」を新たに開設すると発表した。

 SY5は、シドニーで8番目、オーストラリアで16番目のIBXデータセンターとして、1億6000万米ドル(約2億2400万オーストラリアドル)の初期投資をもとに、シドニーのビジネス中心部から約4kmのアレキサンドリアに建設される。

 当初は1825ラックを提供し、完成時には総面積2万5000㎡以上のコロケーションスペースに9225ラックを提供する予定。完成すると、エクイニクスがオーストラリアに展開する拠点の中で最大規模となる。

 SY5に代表されるシドニーのIBXデータセンターを利用することで、企業はオーストラリア大陸における2大ピアリングポイントに直接アクセスできるようになる。さらに、太平洋を横断するSouthern Cross Cable Headの通信ケーブル、オーストラリアとグアムを接続するPIPE Pacific Cableネットワーク、オーストラリアとニュージーランド、その他太平洋諸島、および米国大陸を接続する新しい海底ケーブルシステムHawaiki、オーストラリアとシンガポールを接続するAustralia Singapore Cable(ASC)との直接接続が可能になる。

 SY5は、シドニーに位置する既存の7つのIBXデータセンターと相互接続する。SY5では、160以上のネットワークサービスプロバイダー、280のクラウドおよびITサービスプロバイダー、75以上の金融サービス企業、60以上のコンテンツおよびデジタルメディア企業などで構成されるオーストラリア国内の豊富なエコシステムを活用できる。SY5はSY4に隣接し、両施設間をセキュアリンクブリッジで物理的に直接接続することにより、一つの物理的なキャンパスを構成する。

 また、SY5ではEquinix Cloud Exchange Fabric(以下、ECX Fabric)を含む多様な接続オプションを提供。これにより、企業は世界各地域の1800以上のパートナーとの間で、オンデマンドでセキュアな接続が可能になる。エクイニクスではシドニーにネットワークエッジサービスも提供するため、企業は複数のベンダーから提供される仮想化ネットワーク機能(NFV)を用いて、ネットワークを数分間で仮想的に刷新でき、エクイニクスの施設上でデジタルサプライチェーンを接続できるとしている。