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ネットギア、スタッカブルレイヤ3スイッチ「M4300シリーズ」にPoEモデルや高密度SFP+モデルなどを追加

 ネットギアジャパン合同会社(以下、ネットギア)は12日、全ポート10Gigabit Ethernet(GbE)対応のスタッカブルレイヤ3スイッチ「M4300シリーズ」において、PoE+対応モデルなど3製品を追加すると発表した。

 「M4300-16X」は、PoE+対応の10GBASE-T×16ポートを搭載する製品。スイッチ全体のPoE給電容量(最大199Wまたは最大500W)に応じて2つのモデルを用意する。また、全ポートがマルチギガビット(1G/2.5G/5G)に対応し、既設のエンハンスドカテゴリ5(Cat.5e)のLANケーブルを使用したまま、10GbEに移行するまでの間、コストをかけずに高速なネットワークを利用できるとした。

 加えて、ハーフラックサイズのため、既存のラックにスペースがない場合でも1Uで物理スタック構成を組むことが可能で、M4300シリーズのハーフラックサイズスイッチを連結するためのマウントキットを標準装備しているため、スイッチを2台用意するだけで省スペーススタック構成を実現できるとしている。

 価格は、PoE給電容量199Wのモデルが52万円(税別)、PoE給電容量500Wのモデルが61万円(税別)。

M4300-16X

 2つ目の「M4300-24XF」は、SFP+スロット×24基を備えたレイヤ3スイッチ。M4300-16Xと同様にハーフラックサイズのため、ラックスペースを節約しながらスタック構成を可能にしているという。また、背面に10GBASE-T×2ポート(共有)を2基搭載しており、LANケーブルでもスタック接続が可能となっている。

 価格は52万円(税別)。

M4300-24XF

 3つ目の「M4300-48XF」は、SFP+スロット×24基を備えたレイヤ3スイッチで、データセンターなどでの光回線の集約に最適という。物理スタックと別売の電源ユニットを増設することで優れた高可用性を実現できる点も特長とした。

 加えてM4300-24XFと同様、背面に10GBASE-T×2ポート(共有)を搭載しているため、LANケーブルでもスタック接続を行える。

 価格は94万円(税別)。

M4300-48XF

 なおM4300シリーズは、店舗のデジタルサイネージやイベント会場のビデオウォールなどのモニターに、高精細なデジタル映像を無圧縮のままマルチキャストで配信する「SDVoE」技術に対応。プラグアンドプレイマルチキャストのためのIGMP Plusなど、業務用のオーディオビジュアル(AV)およびマルチキャストネットワークを簡単に構成できるゼロタッチ設定機能を標準搭載しているため、必要なポート数のモデルを選んでSDVoEデバイスを接続すると、あとはスイッチの電源を入れるだけでSDVoE環境を構築できるとアピールしている。