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富士通、ストレージシステム「ETERNUS」シリーズ9機種を販売開始

 富士通株式会社は5日、ストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS」シリーズにおいて、SSDを搭載したオールフラッシュアレイ「ETERNUS AF」シリーズ3機種と、HDDとSSDを合わせて搭載可能なハイブリッドストレージシステム「ETERNUS DX」シリーズの6機種をグローバルで販売開始した。出荷開始時期は2020年初旬。

 新機種は、ハードウェアの強化により最大約30%の性能改善を実現するとともに、最大約2倍のメモリ容量拡大を実現。また、従来、最上位機種にのみ搭載されていた専用ハードウェアによるデータ削減アシスト機能を、新たに中位以下の機種に搭載。SSDにおいて、データ削減処理の際に生じる性能の劣化を最小限に抑えつつ、容量コストを最大約4分の1まで削減することで、高い性能とコストの抑制を両立させた。

 HDD主体のストレージシステムにおけるデータ読み込みを高速化する「Extreme Cache」機構についても、最上位機種にのみ搭載されていたNVMe方式のSSDを今回新たに中位機種に採用し、二次キャッシュとして使用することで、データ読み込みのさらなる高速化を実現した。

 オールフラッシュアレイのラインアップにエントリーモデルとして新たに追加した「ETERNUS AF150 S3」は、顧客のシステム環境で構築するデータベース・基幹業務システム・仮想化基盤などに最適な、コストパフォーマンスに優れたモデル。前機種の「ETERNUS AF250 S2」と同等の性能ながら、約30%の低価格を実現することで、導入コストの高さがネックとなっていた顧客にもSSDの高い性能を提供する。

 ハイブリッドストレージのラインアップに追加した「ETERNUS DX900 S5」は、ストレージを制御するコントローラーを最大4台まで拡張できる機構を中位機として新たに採用し、データセンターなどの高負荷な環境において性能の増強が可能となった。また、コントローラーを拡張し、冗長構成とすることで、ストレージシステムの高可用性を実現できる。

 さらに、製品仕様・長期的な製品供給・稼働率・データ削減率を保証する「Fujitsu Storage ETERNUSギャランティ プログラム」を用意。製品をクラスター構成で連結したストレージシステムに起因するシステム停止が発生した場合にライセンス料を返金する「業務継続性保証」のほか、「ブランドプロミス」「SSD無償交換」「お客様満足度保証」「データ削減率保証」の5つのメニューを用意し、顧客の安心を保証する。プログラムは、日本国内においては2019年内に提供開始予定としている。

 オールフラッシュ製品のラインアップと価格(税別)は、ETERNUS AF150 S3が297万6000円~、ETERNUS AF250 S3が401万6000円~、ETERNUS AF650 S3が3256万5000円~。

 ハイブリッドストレージ製品のラインアップと価格(税別)は、ETERNUS DX60 S5が88万1000円~、ETERNUS DX100 S5が209万6000円~、ETERNUS DX200 S5が551万8000円~、ETERNUS DX500 S5が1375万3000円~、ETERNUS DX600 S5が1973万5000円~、ETERNUS DX900 S5が3802万5000円~。

「ETERNUS AF150 S3」(左)と「ETERNUS DX900 S5」(右)