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凸版印刷とNECネクサの新サービス「ToruSil」、画像を高速に判定して関連情報を提示

 凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)とNECネクサソリューションズ株式会社(以下、NECネクサ)は31日、スマートフォンやタブレットなどで撮影した画像を認識し、事前に登録してある画像データの中から一致する画像を分析判定するサービス「ToruSil(トルシル)」を共同で開発し、同日より提供開始すると発表した。

 ToruSilは、撮影した画像の認識・分析・判定を簡単かつ短時間で実行できるサービス。専用の端末は必要なく、スマートフォンやタブレットなどを用いて、印刷物やパッケージを読み取るだけで画像の分析判定を行ってくれるという。

 さらに、その画像に付随する情報提供も可能なため、対象物を撮影するだけで詳細情報へのアクセス、関連商品の紹介、カタログや資料などのダウンロード、決済システムとの連携によるECサービス、といったことが提供可能になるとのこと。

 これにより、従来は説明員や店員が行っていた展示情報、商品情報の説明やレジ対応などを、利用者がスマートフォンで撮影するだけで簡単に提供できるとした。また情報表示は多言語に対応しており、訪日外国人観光客への対応も可能という。

 加えて、一般的な画像認識サービスでは、撮影された画像を膨大なデータベースの中から総当たり的に分析・類推を行う仕組みのため、処理に時間がかかっていたが、ToruSilは独自のアルゴリズムによって画像の特徴量をデータベース化しており、素早い分析速度を実現している点も特長だ。

 なお、ToruSilはクラウドで動作するアプリケーションのため、普段利用しているWebブラウザから利用可能。アプリケーションAPIも提供され、すでに利用中のシステムやスマートフォンアプリに組み込むことも可能としている。

 また両社では、凸版印刷の「IoA仮想テレポーテーション」を活用した「IoAネック」と組み合わせることで、時間の制約や、身体的な制約により遠方まで行けない人でも、参考資料を参照しながら、施設見学や商品を見比べながらのショッピングなどを可能にするとアピールしている。

 ToruSilの利用料金は、システム設定・構築費、API利用料、登録画像管理料などを含む基本料金が月額20万円から。