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NECソリューションイノベータが「営農指導支援システム」強化、AIによるデータ分析/生産予測オプションを提供
GISなどと連携した農地地図情報も提供可能
2019年9月27日 15:00
NECソリューションイノベータ株式会社は26日、生産者と指導員の営農活動を支援するクラウドサービス「NEC 営農指導支援システム」の新版を提供開始すると発表した。
新版では、農業産地で蓄積した気象・環境・生育・出荷などの実績データを、説明可能な独自AIを用いて分析するオプション「データ分析」「生産予測」機能を提供する。具体的には、平均温度や飽差といった、生育、収穫量に影響する要因の、さまざまな条件における影響度や関係性を可視化して、予測モデルを提示するとともに、これを生育予測や生産予測へ活用することにより、販売戦略の立案に役立てられるという。
また、きゅうりなどの果菜、キャベツなどの葉菜においては、予測モデルを活用して生産予測を行い、週単位の出荷量などの予測結果を提示してくれるとのこと。
加えて、GIS(地理情報システム)による地図情報、および農業データ連携基盤と連携し、農地境界を示す農地地図情報を提供する機能を備えた。表示された圃場ごとに作業予定・実績や農薬散布の状況、生育状況などに応じた色分け表示を行えるほか、圃場ごとの詳細情報を確認可能なため、視覚的に圃場全体の状況を把握できるとのこと。
さらには、農薬利用登録時に、農業データ連携基盤に登録されているFAMIC農薬登録情報の農薬利用制限情報を基に、使用回数制限、成分別使用回数制限、使用禁止期間などの警告を表示するため、適切な農薬散布を支援するとしている。
ラインアップとしては、専用クラウド環境と共有クラウド環境の2種類を用意している。専用クラウド環境での利用時は、ユーザー数が150名、取扱品目が20品目、データ容量が10GBの場合で、初期費用10万円(税別)、年額利用料96万円(税別)。一方の共有クラウド環境は、ユーザー数が20名、取扱品目が20品目、データ容量が4GBの場合で、初期費用10万円(税別)、年額利用料24万円(税別)。
生育診断機能は、専用クラウド環境では別途有償対応、共有クラウド環境では無料で利用可能となっている。
また、オプションの「AIデータ分析」機能は年額24万円(税別)、「AIデータ分析/生産予測」機能は年額48万円(税別)。いずれも、予測モデル実証・構築支援は別途有償対応となる。