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富士通クラウドテクノロジーズ、データサイエンティストによるAI活用のための事前診断サービスを提供開始

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社は29日、AI(人工知能)活用を検討している企業向けに、富士通クラウドテクノロジーズのデータサイエンティストが「生データ」を質的、量的に分析し、AI活用の実現可能性を評価するサービス「データアセスメントレポート」の提供を開始した。

 データアセスメントレポートは、既存のデータを用いたAI予測モデル開発の実現可能性を評価する、AI活用の事前診断サービス。AI活用は一般的に、「データアセスメント」「データの前処理」「モデル開発」「システム実装」「運用開始」という段階を踏んで進められるが、サービスではその第一段階となるデータアセスメントの部分を切り出して提供する。

 扱うデータは、構造化データ(売上データ、センサーデータなど)と非構造化データ(テキスト、音声、画像など)の両方に対応。データ分析の専門スキルを持った富士通クラウドテクノロジーズのデータサイエンティストが、データベース定義書の診断や、データの量の診断(全体レコード数、欠損・重複レコード数)、データの質の診断(データの型、表記ゆれ、欠損割合)、AIモデル開発手法の選択肢1~3個の提示(手法、特徴)を行い、評価結果と今後に向けたアドバイスをレポートにまとめて提供する。

 富士通クラウドテクノロジーズでは、AI活用はデータを学習プログラムに投入すれば実現できるものではなく、扱うデータがAIに適した形になっているかどうかが鍵になると説明。しかし、AI活用プロジェクトを立ち上げたものの、データの準備不足でプロジェクトが推進できなくなるというケースが少なくなく、AI活用を成功させるためには、データ分析に関する専門スキルを持った人材が「データの状態」を把握し、必要な対策を早めに講じることが重要だとしている。

 サービスの提供価格は100万円(税別)。また、提供開始に合わせて、2019年9月末までに申し込んだ顧客を対象に、サービスをキャンペーン価格で提供する。