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アット東京、閉域接続でのNTPによる時刻配信サービスを提供

 株式会社アット東京は28日、閉域接続でのNTPによる時刻配信サービスを9月2日から提供すると発表した。

 サービスは、複数のGNSS衛星を時刻源として利用し、GPSと準天頂衛星システム「みちびき」に対応し、より精度の高いstratum1のNTPサーバーを2系統で提供。ATBeX上での1つのサービスとして利用できる。

 申し込みから最短1週間で利用でき、短期の利用に対応(最低利用期間は1カ月)。アット東京がstratum1のNTPサーバーの構築から運用までをワンストップで行う。NTPサーバーについては、セイコーソリューションズ株式会社製のNTPサーバーを採用。うるう秒処理については、うるう秒実施の前から一定の割合で徐々に時間を遅らせる、または進ませることでうるう秒を分散調整するタイムサーバーシリーズアジャストモードによる処理に対応する。

 アット東京にラックを持たない顧客でも、アット東京のデータセンター内で展開している各事業者のサービスや企業システム間の相互連携などを提供するプラットフォームサービス「ATBeX」を利用することで、アット東京の提携データセンター経由やキャリア経由でサービスを利用できる。

 従来、NTPで時刻調整を行いたい場合、より高い精度(Stratum1)で、インターネットを介さない閉域接続のより高いセキュリティレベルで実現したい場合には、顧客自身で独自に設備を準備し、データセンター屋上にGPSアンテナを敷設、ラックに専用のNTPサーバーを設置・運用する必要があった。提供を開始するサービスは、アット東京がstratum1のNTPサーバーの構築から運用までをワンストップで行うため、顧客の負担が軽減される。