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UiPath、SAP ERP製品のマスタデータ登録作業を効率化する共通部品を提供

 UiPath株式会社は17日、SAP ERPおよびSAP S/4HANAユーザー向けに、マスタデータ登録作業を効率化・最適化する共通部品「Master Data Create Components(マスタデータ登録用コンポーネント)」を提供すると発表した。マーケットプレイス「UiPath Go!」を通じ、UiPathユーザーに無償提供されるという。

 「Master Data Create Components」は、各種マスタデータを登録するためのワークフロー開発を効率化する、SAP ERPおよびSAP S/4HANA向けの共通部品。以下の2つのパターンでデータ登録を支援する。

 1つ目は、画面遷移と登録を自動化するGUIベースの登録用ワークフロー。各ユーザーの環境設定に応じて異なる画面構成、遷移などになるため、標準的な動作や項目入力が中心となるワークフローのテンプレートを提供する。

 このテンプレートに、各ユーザー固有の項目設定やエラーチェックといった機能などを追加/変更することで、SAPシステムの多様な動作への対応が可能になり、大幅な開発工数削減を実現するとした。

 2つ目は、SAP ERPおよびSAP S/4HANAに標準機能として用意されているBAPI(ビジネスAPI)を用いてAPIをコールし、マスタ登録を行うワークフロー。UiPathでは「UiPath.SAP.BAPI.Activities.2.1」をすでに提供しており、これを呼び出すことで、マスタ登録(複数ヘッダおよび複数明細の登録も可能)を行い、安定したデータ登録が可能になるワークフローおよび登録用のデータファイルを提供する。これにより、従来のアドオン開発が不要になるとした。

 なお「Master Data Create Components」は、品目マスタ、ビジネスパートナー、得意先/仕入先マスタ、勘定コードマスタ、原価センタ、利益センタなど、国内ユーザーから要望の多かったマスタを中心に提供を開始。今後は、国内および海外のユーザーの要望に合わせ、新たなマスタデータ登録、および主要モジュールでひんぱんに利用するトランザクションデータに対する処理機能などもパッケージ化し、2019年中に順次提供開始する予定とした。