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バッファロー、法人向けNAS「テラステーション TS6000シリーズ」を発表

瞬時に復元ポイントを作成する「スナップショット機能」を搭載

 株式会社バッファローは5日、法人向けNAS「テラステーション」の新ラインナップ「TS6000シリーズ」を発表した。デスクトップタイプの「TS6200DNシリーズ」「TS6400DNシリーズ」、ラックマウントモデル「TS6400RNシリーズ」の3シリーズをラインアップし、7月上旬より順次販売を開始する。

 TS6000シリーズは、10GbE対応の法人向けNAS「TS5010シリーズ」で定評ある基本機能を踏襲しながら、ファイルサーバー用途やメインサーバーの大容量増設ストレージ用途に求められる各種機能を追加した法人向けNASの新ラインアップ。

TS6200DNシリーズ

 バッファロー製NAS製品として初めて、指定した時刻に瞬時に復元ポイントを作成する「スナップショット機能」を搭載し、ファイル誤削除や編集ミスなどの状況からの復元を可能にする。さらに、「スナップショット」にバックアップを組み合わせた「スナップショットバックアップ」に対応し、バックアップに指定した時刻のファイル構成のまま、バックアップ先へデータを保存できる。

 iSCSI接続に対応し、サーバー機の増設ストレージとしての利用が可能。2台の製品を増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際に、2つのボリューム間をメインサーバーを経由せずにデータ転送する「iSCSIボリュームバックアップ」機能を搭載し、メインサーバーに負荷をかけないNAS間バックアップを実現する。

 また、仮想サーバーの増設ボリュームとしても利用でき、VMWare vSphere環境のサーバー管理ソフトウェア「vCenter Server」(Windows Server用)へ管理プラグイン「Snapshot Agent for TeraStation」を導入すると、バックアップに連動した仮想サーバーのサービスの一時停止と再開を設定できる。この機能によるバックアップはスナップショットを利用したバックアップとなるため、仮想サーバーのサービス一時停止時間を最小限に抑えられる。

 バッファロー製NASとして初めて、フォーマット形式に次世代ファイルシステム「Btrfs」を採用し、データ書き換え時の喪失を防止するデータ保護機能「Copy on Write」や、ファイルのメタデータ情報を二重化することで、メタデータ保存の失敗や不良セクター発生によるファイル喪失やデータ化けを防ぐ「メタデータ二重化」など、ファイルサーバーとしての信頼性を高める高度なデータ保護機能を搭載する。

 さらに、本商品は2019年4月17日より無償提供を開始したテラステーション向けリモート管理サービス「キキNavi」に対応。ネットワーク経由で稼働状態を遠隔監視し、障害発生の際には、直ちに管理者へ通知する。安定した長期稼働が必要とする法人ユーザー向けには、「オンサイト保守パック」(別売)および「デリバリー保守パック」(別売)による、最長7年までの保守を提供する。

 製品ラインアップと価格(税別)は、2ドライブ・デスクトップタイプ「TS6200DNシリーズ」の2TBモデルが12万8000円、4TBモデルが15万9000円、8TBモデルが19万円。

 4ドライブ・デスクトップタイプ「TS6400DNシリーズ」は、4TBモデルが19万1000円、8TBモデルが21万8000円、16TBモデルが28万8000円、24TBモデルが38万8000円。

 4ドライブ・ラックマウントタイプ「TS6400RNシリーズ」は、4TBモデルが22万7000円、8TBモデルが24万8000円、16TBモデルが31万8000円、24TBモデルが41万8000円、32TBモデルが51万8000円、40TBモデルが61万8000円。

TS6400DNシリーズ
TS6400RNシリーズ