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GDEPアドバンス、NVIDIAのAIサーバー「NVIDIA DGXシリーズ」を利用したクラウドサービスを今夏提供開始

 株式会社GDEPアドバンスは27日、NVIDIAのCSP(Customer Service Provider)ライセンスを取得し、NVIDIA製AIアプライアンスサーバー「NVIDIA DGXシリーズ」を利用したハイグレードクラウドサービス「GDEPクラウド」の提供を開始すると発表した。サービスは2019年夏からの開始を予定する。

 GDEPクラウドのアプライアンスサーバーに使用する「NVIDIA DGX-2」は、GPU間の相互接続技術「NVIDIA NVSwitch」により、16基のGPUが同時に毎秒300GBの超高速相互接続することで、理論上のピーク演算性能を2ペタFLOPSまで実現。少ないオーバーヘッドでマルチGPUの恩恵を最大限に得られ、性能は約300台のデュアルCPUサーバーに匹敵し、同じNVIDIAのAIシステム「NVIDIA DGX-1」に比べて約10倍の学習性能に相当するとしている。

 提供するGDEPクラウドサービスでは、DGX-2の恩恵を最大限享受できるよう、1ノードに1ユーザーを占有で割り当て、NVIDIA GPU CLOUD(NGC)で提供される最新の開発環境を実装する。ユーザーは、広帯域で相互接続された16基の「NVIDIA Volta GPU」と、512GBのユニファイドメモリ、GXにオプティマイズされた開発環境を占有して利用できる。

 また、GDEPアドバンスではGDEPクラウドのほかに、4つの特別サービスを同時に展開する。「GDEPユーザーアドバンテージ」は、GDEPグループからDGXシリーズを購入したユーザーがGDEPクラウドを利用する場合に特別料金を設定するもので、DGXの演算リソースが足りない際に、同じ開発環境をGDEPクラウドで簡単に共有できる。

 「エマージェンシーバーストサービス」は、GDEPグループからDGXシリーズを購入したユーザーを対象に、導入したDGXが故障や修理などで万が一利用ができない場合、GDEPクラウドを提供することで、ユーザーのダウンタイムを最小限に食い止める。

 「クラウドユーザーアドバンテージ」は、GDEPクラウドを利用中のユーザーが、オンプレミスのDGXシリーズをGDEPグループから新規購入する際の購入金額を、GDEPクラウドの利用時間に応じてディスカウントを適用する。

 「プライベートクラウドパッケージ」は、導入予定のDGXシリーズをGDEPアドバンスが資産として代替購入し、ユーザー専用プライベートクラウドとしてサービス提供することで、固定資産のオフバランス化と予算状況に応じた柔軟な導入を支援する。また、ユーザーが購入するDGXシリーズをGDEPクラウドと同じサイトへ格納し、導入から機器メンテナンスまでハードウェアに関わる作業をGDEPアドバンスが代行。GDEPアドバンスにハードウェアメンテナンスを任せることで、ユーザーが本来の業務に専念できるようにする。