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TIS、EDRシステムのネットワークにMellanox製の10GbEスイッチを採用

 株式会社ネットワールドは16日、TIS株式会社が、ネットワールドが取り扱う米Mellanox Technologies製(以下、Mellanox)の10Gigabit Ethernet(GbE)スイッチ「Mellanox SX1012X」を採用したと発表した。TISでは、新規導入したEDR(Endpoint Detection Response)システムにMellanoxのスイッチを採用している。

 TISでは、自社環境への製品導入による経験やノウハウが、顧客への最適なソリューション提供につながると考えており、今回はその一環としてEDRシステムを社内に構築した。そのシステムでは、グループ企業含む約9000台のクライアント操作ログを継続的に収集し、セキュリティ専門企業のSOC(Security Operation Center)で分析して、脅威が検知された場合には、通報や該当端末の通信遮断などを行う仕組みになっている。

 このシステムでは、相関分析を行うために、大量のクライアントのログデータを数カ月分蓄積する必要があり、高いパフォーマンスも求められることから、基盤としてハイパーコンバージドインフラ(HCI)を選択。これと組み合わせるネットワークスイッチとして、トラフィックが増大してもボトルネックにならないことなどを考慮し、Mellanoxの10GbEスイッチであるSX1012Xを採用した。

 Mellanoxのスイッチはネットワーク処理用ASICを搭載することにより、低遅延かつ高コストパフォーマンス、低消費電力などの特長を持っているが、SX1012Xもこうした特長は受け継いでいる。

 また、1Uの半分(ハーフサイズ)というコンパクトな筐体のため、HCIとの組み合わせにより、通常のサーバー、ストレージ、スイッチでシステムを構築する場合と比べて、1/2~1/4程度の省スペースで環境を構築できる点も評価された。

 さらに今回のMellanoxスイッチ導入においては、ネットワールドが提供した技術支援、製品知識を深めるための勉強会なども高く評価されたとのこと。