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NHN JAPAN、ゲーム開発に必要な機能とインフラをワンストップで提供するクラウドサービス「TOAST」を開始

 NHN JAPAN株式会社は14日、NHNグループが自社サービス運営で培ったゲーム開発ノウハウやインフラ運用経験に基づいて構築した、ゲーム開発に強い統合クラウドサービス「TOAST(トースト)」の提供を開始した。

 TOASTでは、OpenStack基盤による柔軟性のあるクラウドインフラを提供するとともに、ゲームプラットフォームとして統合SDK、認証、決済、ランキングなど、豊富なサービスにゲーム開発を支援する。

 価格面でも、使用した分のみの課金となり、初期費用の負担を最小化。長年のインフラ運営経験に基づいた安定的な技術サポートを提供する。

 NHN JAPANでは、昨今のゲーム市場は、ゲームに求められる品質が高まり、開発費が高騰し続けているため、収益化しづらいという課題があると説明。ゲーム開発のフロントエンドはコンテンツの品質を上げるために人件費が高くなり、バックエンドは大量のデータを処理するためのサーバーや管理機能の構築費が高くなる傾向があるとしている。

 TOASTは、ゲーム開発のバックエンドを支援するさまざまなプラットフォームと、オープンソース技術で構築された柔軟なインフラを提供する統合クラウドサービスになると説明。TOASTのSDKを適用することで、認証、決済、ランキングなど多数のバックエンド機能を自社で構築する必要がなくなり、イベントやキャンペーン時に大量のデータ処理が発生してもインフラが自動的にスケールするため、余分なサーバーをあらかじめ用意しておく必要がなく、ゲーム開発会社はバックエンド開発のコストを抑え、フロントエンド開発やゲームコンテンツの品質アップに注力することができるとしている。

 TOASTのインスタンス料金(税別)は、vCPU×1・メモリ1GBの「Basic」が1時間1.34円、vCPU×2・メモリ4GBの「Standard」が1時間9.68円、vCPU×4・メモリ4GBの「Compute Optimized」が1時間17.6円、vCPU×8・メモリ32GBの「Memory Optimized」が1時間43.65円、vCPU×32・メモリ256GBの「Performance Optimized」が1時間240.77円など。

 2019年5月の時点では、日本リージョンと韓国リージョンでの提供となり、2019年末には米国リージョンも提供予定。また、日本でのサービス提供開始を記念して、新規会員にTOASTで利用できる3万円分のクレジットを進呈するキャンペーンを実施する。